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痛み悩みの相談室 布団よりベッドが腰にやさしい

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提供:週刊実話

 畳は日本の大切な伝統文化の1つですが、腰痛持ちだと、床から寝起きするときにベッドより上下の動きが大きく、腰に負荷がかかります。布団の上げ下げも大変です。床から30〜50㎝の位置にあるベッドから寝起きしたほうが動きは少なく、腰の負担は軽くなります。和室でもベッドは置けます。畳の上で寝起きしている腰痛持ちの方は、購入を検討するとよいでしょう。

 最近は布団や寝具にこだわる方も増えていますが、何が腰痛に効果的なのかは一概に言えません。布団やマットの適切な柔らかさや材質は、腰痛の状態や年齢によって異なります。一般的には、上向きで寝るときに重い尻が沈み込むと腰が反ってしまい、腰痛が生じやすくなるので、硬い布団やマットが推奨されています。ただし、この通説も状況によります。

 そのため、私は「寝返りしやすい寝具」を勧めています。人間は動かずに寝ていると筋肉や関節がこわばるので寝返りを打ち、自然に体をほぐしています。寝返りは、じつはとても大切な運動なのです。朝、起きがけに腰やひざが痛む方がいますが、これは夜間に筋肉や関節が硬くなり、そこから急に体を動かすことで起きるものです。腰痛に悩まされている方は、寝ていても自然に寝返りが打ちやすい寝具を選びましょう。

 上向きにまっすぐ脚を伸ばして寝ると腰に負担がかかるので、腰痛のある方は、左右に、横向きに寝るのがお勧めです。

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監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPはhttps://ijiri.jp

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