もともと矢口は2009年11月17日の時点で、ブログで韓国の女性アイドルグループKARAを紹介しており、韓国嫌いでは決してない。反対に2010年8月20日の記事「憧れの…」では「韓流ドラマにはまっている」とし、「韓国行きたいなぁ〜」と書いている。その矢口が韓国料理批判とも読める記事を書いたために嫌韓に転じたのかと話題になった。
矢口は2011年7月7日付の記事「はい。」でもクリス松村らと韓国料理を食べたと記している。そこでは「韓国料理大好きです」とした上で、「トッポギ辛かったぁ ヒーヒー」と書いている。
ここからは辛い物を辛いと表現することは、矢口にとって韓国料理への称賛であると解釈することも可能である。それ故に「辛い!」を韓国料理批判と断定することは一面的であるが、それでも「辛い!」には「はい。」と異なり、韓国文化を肯定する記述がないために韓国料理批判と解釈される余地がある。
韓流は一過性のムーブを越えて日本社会に定着しているが、直近では日韓関係の政治的な緊張が高まっている。日本の外務省が竹島(韓国名:独島)上空を飛行した大韓航空機の利用自粛を命じ、それに韓国側が反発する形で対立が増幅している。人気漫画『ONE PIECE』好きを公言するなど機を見るに敏な矢口が、遂に韓流に見切りをつけたかとの指摘も出された。
矢口の古巣のモーニング娘。では高橋愛の韓国好きが有名で、2010年9月からフジテレビ系で放送された韓国ドラマ「アクシデント・カップル」の日本語吹き替えも担当した。しかし、その直後の11月に田中れいなが公式ブログ「田中れいなのおつかれいなー」で韓国人蔑視と受け止められる写真を掲載し、謝罪するという騒動が起きた。
芸能人にとって日本社会を席巻している韓流ブームに乗ることは有益であるが、その一方で日本社会には一定数の嫌韓層が存在することも事実である。韓流と嫌韓の間を揺れ動くことでバランスをとることが芸能人の高等戦術かもしれない。