「も、元AV女優のホステスさんがいる…!?」
そんな話を聞きつけ、早速駆けつけた僕。くそまじめな東大生で、夜の店の経験はまだない。
「つい抱かれたくなっちゃうような男物アイテムとかありますか!?」
「ありますよー」
本当に、実在した“抱けるアイテム”。夜遊びビギナー、ベテラン両者ともに、夜の街に繰り出す際のファッション指南書として参考にしてほしい。
これまでと同様、取材に答えてくれたのは、加山なつこさんと月城まおらさん。42歳のなつこさんは、なんとも見事なHカップの持ち主。28歳のまおらさん。細くしなやかな身体にアーモンド・アイ、血統書付きの猫ちゃんだ。繰り返すが、二人共、ホンモノの元AV女優である。
−−財布はやはり重要ですよね?
「財布は男性ならみんな、ある程度は気を配っていると思うしね」となつきさん。
「人間と一緒で、外見が格好いいだけでなく中身も重要(笑)」とまおらさんは同調。
−−どんなデザインが?
「私は、“いかにもブランドものです!”ってのは苦手。ヴィトンのロゴが散りばめられたモノグラムとかね」
「安物でないことは確かに重要なんだけど、デザインは控えめにして器の大きさを見せて欲しいかも」
「ブランドのロゴはワンポイントくらいがちょうどいい」
「もちろん革物の長財布で」
−−マネークリップなんてのは、やはり使っていたら格好いいですか?
「マネークリップは、難しいアイテムだと思います」
「相当サマになってないと、逆に格好悪いし」
「少なくとも、10万円くらいは挟んで欲しい」
「1000円札ばかり挟んであったら冷めちゃうかも…」
結論。「財布」は、ワンポイントのブランド・ロゴの入った革製の長財布を。マネークリップは、自分に似合う! と思うならば是非トライしてほしい。
そしてこれまで6回にわたりお届けしてきた“抱けるアイテム”。最終回らしく総論を述べてみようと思う。
どんなアイテムも、まずは身の丈にあったモノを身につけること。背伸びはいけない。
そしてその上で、カラーやデザインを少しでも自分らしい個性的なものにしていくことで、他のオトコと確実に差をつけられる。
これで皆さんも、一味違うオトコだ。
協力・銀座遊里 http://ginzayuuri.com/
取材・構成/川上ぽこひろ
フリーランスのライター。90年生まれ。演劇、お笑いの世界を転々とした末、今年4月、東京大学文科3類に首席合格を果たす。現在では大学生活を送る傍ら、スポニチで『抜ける着エロ』の連載などライター業を両立して活動している。