大仁田と長州は東日本大震災以降、人知れず被災地での支援活動を続けている。6月5日、大仁田は福島の南相馬市を訪問。まず、給食センターに物資を届けた後、避難所となっている原町第二中学校へ、炊き出しに向かった。
すると、先に同所を訪れていたのが長州だった。偶然の再会に、大仁田が声をかけると、かつて抗争を繰り広げた長州とガッチリ握手。旧交を温めた2人は、今後も被災地への支援活動を続けていくことを確認し合ったという。
両者の関係といえば、引退していた長州に対し、大仁田が執ように対戦要望を出し、それに長州が折れて、00年7月30日に対戦が実現。この試合をきっかけに、長州は本格復帰を果たした間柄。その後、長州が新日本プロレスを退団し、WJプロレスを旗揚げしてからも抗争は続いた。
2人が会うのは08年7月12日に開催された大仁田主催興行(ディファ有明)、長州主催のリキプロ興行(新宿FACE)に双方が出場し合って以来、実に2年11カ月ぶりだという。
思わぬ旧敵との偶然の遭遇に刺激を受けた大仁田は、「会えてうれしかった。これからも、被災者を元気づけていきたい」と笑顔を見せた。
(最強プロレスサイトBATTLENET/ミカエル・コバタ)