「本来なら“何をバカな…”と一笑に付して終わりの話です。でも、メーンキャスター説はジャニーズサイドから投げかけられたもの。ジャニーズの経営方針が大きく変わる布石だというんです」(芸能プロ関係者)
櫻井といえば、ジャニーズ内でポストSMAPと位置付けられる嵐の中心メンバー。そもそも櫻井が月曜日限定で『NEWS ZERO』のキャスターをしているのは、アイドルとしての活動に支障を来たすから。だが、嵐のレギュラー番組は『VS嵐』(フジテレビ系)と『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)の2本のみ。
「この2番組で週2日を取られる以外は、『NEWS ZERO』関連の取材で動いている。後は嵐として年に1度のツアーや特番をこなすだけ。スケジュールは意外と空いている」(番組関係者)
櫻井のニュースキャスターに不安はないのか。
「実は、日テレとジャニーズの利害が珍しく一致した結果」と証言するのはジャニーズ事情通だ。
「ジャニーズの経営戦略に大きな影響を与えたのが、年末で解散するSMAP。ジャニーズにしてみたら、SMAPのメンバーから独立&解散という要求を突き付けられるとは夢にも思っていなかったんです。今回、メンバーの要求に屈する形で解散を認めてしまったジャニーズは、いずれ他のアイドルグループからも似たような状況に追い込まれる。嵐の脱アイドル路線は防衛策ですよ」(同)
ジャニーズ事務所が柱にしてきたアイドル戦略にも、陰りが見えてきた。
「これまでジャニーズのメーン戦略は歌にドラマだった。だが、CDの売り上げは先細り…。バラエティー&ドラマの制作費が大幅にカットされ、以前のように出演料は期待できない。その点、司会は安定している。しかも、報道キャスターとなれば格も違う。櫻井は慶大卒というブランドがあり、実績も残している。ジャニーズから報道番組のメーンキャスターが誕生すれば、史上初の快挙。今後のことを考えたら大歓迎なんです」(同)
では、現在メーンを務めている村尾信尚氏(61)の処遇はどうなるのか。
「以前から華がないとして、局内から疑問視する声が出ていたんです。だが、幸いにも次期衆院選出馬に興味を示している。元大蔵官僚出身で三重県知事選に出馬したこともある。元々、キャスター業を受けたのも政治家になるためのステップにすぎない」
とは日テレ関係者。
「現衆院議員の任期は2018年12月。だが、衆院解散に伴う総選挙はいつあるか分からない。村尾と日テレの契約は1クールごとに見直す条項が付いているという話だ。村尾が選挙に出馬する可能性は物理的に可能なんです」(同)
“嵐”は各方面に波及する。