この悲劇をいち早く報じたのが、フランス在住の作家でミュージシャンの辻仁成であった。辻は「友だちから連絡あり、ノートルダム寺院が火事になり、ほぼ全焼だそうです。856歳でした。(略)残念すぎますね」と書き込み、さらに、火災の3ヶ月前にYouTube投稿用の旅動画「パリ右岸ナイト」として、同地で撮影していたことも話題になった。辻は「最後の一番美しい姿が残されています」と記している。
これを受け、ネット上では「本当に無くなってしまうのは一瞬だな」「3ヶ月前って絶妙なタイミングだったな」「なんだか辻ってフランス特派員みたいになってる」といった声が聞かれた。確かに、最後の反応の通り、辻はフランス情報を積極的に発信している。だが、過去には問題となったこともある。
「以前、現地のテレビを見た辻が『フランスがEUを離脱する』とツイートしたのですが、実際はそうした内容ではなく、辻のフランス語力がないのではとも言われましたね。さらに、辻の日本での事務所は爆笑問題らが所属するタイタンです。そのため、彼らのラジオ『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ系)に出演時、『フランスで“ドラえもん”が放送禁止』と発言しましたが、こちらもデマだったようです」(業界関係者)
いずれも、身の回りで見聞きした話を裏取りせず、そのまま情報発信してしまったミスだろう。だが、今回の火災報告に関しては、情報の精度、速度ともに早く、辻の名誉挽回ともなりそうだ。これからもディープなフランス情報に期待したいところだ。 記事内の引用について 辻仁成のツイッターより https://twitter.com/tsujihitonari