何かの会合での記者からの質問に対し、孫氏が、
「18歳以下はフィルタリングをかけてツイッターを使えないように政府が命令すれば、大人と子供がコミュニケーションをするコミュニケーション革命…人と人とのコミュニケーションという神の摂理に対する冒涜だ。こんなことがあったら、総務省にガソリンを持って行き、火を点けると予告しておきます。犯罪予告(不敵な笑み)」
と燃え上がっているのである。動画は、
「もしそんな基準があるとしたら変えねばならん。それが革命だ」
という氏の話で締めくくられている。
〈RBB TODAY〉というメディアによるとこれは、2010年5月18日、ソフトバンクが新携帯端末発表の記者会見を都内で開いた際の記者との質疑応答の場面。
−−Twitter(ツイッター)はコミュニケーションサイトに分類されるため、(携帯からのアクセスの場合)フィルタリングがかかり、18歳未満のユーザーは使えないと思うが何か対策はしているか?
という質問に対する返答のようだ。
総務省の担当部署によると、
「総務省はツイッター規制を一切行っていません。携帯電話のフィルタリング規制については、青少年の育成を題目に平成21年4月1日を施行日として、以後規制をしています。ただしやり方としては、コミュニケーションサイト、出会い系、アダルト、青少年に害のあるサイト…といったところを親御さんがフィルタリングして閲覧制限出来るようになっている、ということ。ですから利用年齢制限も設けていませんし、仮に『YAHOO!JAPAN』だって見られないようすることが出来る。よって“総務省がツイッターをコミュニケーションサイトのカテゴリーに入れて携帯規制した”ということですらありませんよ」
ということだった。
総務省によるツイッター規制はない。なら結局は、記者の誘導質問に、孫さんがノッて挑発発言をした、というあたりがこの問題の真相だろうか。
ところで別の総務省関係者は、
「そういった(動画の)情報は漏れ聞いたが、規制について一言も言ったことが無く わからない。相手に聞いてもらわないと」と憤慨気味。
既にツイッター規制をめぐって両者がけん制しあっている、ということだけは間違いなさそうである。