一部ではこれを「タモちゃん現象」と呼ぶのだとか。当日も約200人がこの“危険人物”に一目会おうと書店に長蛇の列をつくった。驚くことに女性が多く、マダムから若い女のコまで…。本人も「若い女性の追っかけがいるんです」と打ち明けるほどのモテ男ぶりだった。
友人4人と来た短大生(18)は「近くで見たけどカッコイイ。ダンディーで、頼れる感じがする」と熱狂。そのうらやましすぎる人気の秘密は?
答えは同書の中に見てとれた。たとえば「戦争に負けた日本は自分たちの歴史観を奪われ、勝戦国の歴史を強制的に押しつけられてしまいました。自虐史観に基づいた歴史教育は、国民から自信と希望を失わせていくものでしかありません」などと言い切っている。
ハッキリと物事を言う性格。草食系男子が増える中、常識や権力にひるむことなく立ち向かう姿が若い女性の目には新鮮に映るようだ。還暦を迎えた“危険な核弾頭”から、今後も目が離せない。(関 淳一)