芸能界に“二世”は多い。ある種の開き直りとして「親の七光りキャラ」を前面に押し出す場合もあるが、親の影響力をかたくなに隠す人たちもいる。
「俳優の小野寺丈は、父親は漫画家の石ノ森章太郎です。石ノ森が原作のドラマ『HOTEL』(TBS系)シリーズの出演などで知られていました。しかし、本人は『石ノ森の息子』と見られる立場を嫌うことから、表立った発言は一切行っていませんでした。1998年に石ノ森が死去した時に、はじめて親子関係の事実を知った人も多いようですね。爆笑問題とは日本大学芸術学部の同期ですが、当時から父の話を出されると怒っていたようですね。太田光との仲はあまり良くないようで、『太田光自伝』(小学館文庫)でエピソードが語られています」(芸能ライター)
芸能界ばかりではなく、ミュージシャンの世界にも二世はいる。
「ドラゴンアッシュのヴォーカル、ギターであるKjの父親は俳優の古谷一行です。しかし、デビュー時は、親の影響を考えたのか、名字を一文字を変えた降谷建志名義で活動していました。彼の場合は、親子関係の事実は隠していませんでしたが、名前を変えることで、親の力には頼らないという自分自身のメッセージとしたかったのかもしれない」(前出・同)
西岡が娘をおもんぱかったように、芸能人二世の苦悩はそれぞれにあるのだろう。