一部報道によれば、大仁田の母親が佐賀県出身と伝えられているが、地縁としてはかなり薄いだろう。大仁田はこうした「いきなり出馬」を繰り返してきたといえる。
「大仁田は40歳をすぎるまで学歴は高校中退のままでしたが、定時制高校へ編入し、明治大学の夜間学部を経て大卒となります。2001年には自民党の比例区で参議院議員に初当選。しかし、次の2007年の選挙では比例区での公認が内定したにも関わらず、一期で国政引退を決めます。こちらは『いきなり出馬』ならぬ『いきなり国政引退』といえるでしょう。以降、政治活動は迷走をはじめます」(政治記者)
2010年には故郷の長崎県知事選へ出馬。事前に地元でのタレント活動などに力を入れており、「いきなり出馬」ではないものの、政党の支援もなく6人中3位の結果に甘んじることとなった。
「『いきなり出馬』の最たるものは、2015年の千葉県袖ヶ浦市長選挙でしょう。プロレスの巡業先で訪れ、街に元気がないのでなんとかしたいと、まったく地縁のない場所へ出馬の検討をはじめます。あまりに無謀な挑戦のため、出馬は断念。翌年に弟子の保坂秀樹を同市議選に出すも、152票しか獲得できず、候補者29人中最下位で落選しています」(前出・同)
今回の出馬もイベントでの訪問がきっかけとなっているようだ。前回の教訓が生かされていないようにも見えるが、結果はどうなるのか注目したい。