お笑い芸人の萩本欽一が今、再び注目されている。
萩本欽一と言えば、1980年代までは「視聴率100%男」と呼ばれるなど絶大な人気を誇っていた。85年に半年間の「休養」に入った結果勢いを失い、第一線からは消えることとなり、2000年代に入ってからは、テレビ番組にもほとんど登場しなくなった。
しかし今年に入って、萩本は再びテレビ出演に対し貪欲な姿勢を見せているという。
現に7月7日にはNHK BSプレミアムで特別番組『欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)』が放送され、連動企画として御年77歳の萩本が初めてTwitterに挑戦する企画を敢行。これが視聴者から大盛況だったのだという。
現在、萩本は芸人として活動する一方、2015年には駒沢大学仏教学部にも入学。大学生の顔も持っている。後期高齢者の大学生活という珍しさもあったほか、「欽言」と称される、萩本の仕事運や人生観にまつわる格言が一部のユーザーの間で話題に。現在では彼を知らない世代からも大きな注目を集めているという。
この欽ちゃんの再ブレイクにも近い現象は、『電波少年』などのヒット番組を立ち上げた土屋敏男氏の手腕が大きいという。現に土屋氏は『欽ちゃんのアドリブで笑(ショー)』でも欽ちゃんの頼れる右腕として活躍している。Twitterとの連動企画も土屋氏からの助言だったという。
いったいなぜ、2018年になって「欽ちゃん」が国民から受け入れられるようになったのか。
「これまで、大御所然としていて若い世代にはピンとこない存在だった萩本さんですが、現役の大学生として20歳前後の若者と和気あいあいとキャンパスライフを楽しんでいる姿は、若者からも『かわいいおじいちゃん』として良い印象を持たれているようです。現象としては昨年にブレイクした『ひふみん』こと加藤一二三さんと似たようなイメージでしょうか。もしかしたら来年あたり『ゆるキャラ』として第二の人生が待ち構えているかもしれません…」(某芸能記者)
新境地を開拓した欽ちゃん。再び表舞台に帰ってくる日は近い?