search
とじる
トップ > スポーツ > あらまあ! 菊池雄星、二軍でもお荷物

あらまあ! 菊池雄星、二軍でもお荷物

 西武のゴールデンルーキーのはずだった菊池雄星(花巻東)なのに、今や二軍でもお荷物になっている。当てはずれに悲痛な声をあげているのは、日本プロ野球組織(NPB)関係者だ。

 8日の社会人野球チーム・日本通運相手の試合でも、3イニング投げて無安打とはいうものの、内容は7四死球、1失点の大乱調。小野二軍投手コーチから居残り練習を命じられ、20分にも及ぶ説教までされている。視察した渡辺監督が「あんなもの」と突き放せば、潮崎一軍投手コーチも「停滞前線まっただ中」と一刀両断。このままでは一軍昇格どころか、二軍でもローテーション入りの見通しが立たない。
 「いや、二軍でもローテーションに入れなかったら、困りますよ。なんとか頑張ってくれないとね」と、悲痛な声でエールを送るのは、NPB関係者だ。というのも、7月22日に長崎で行われる二軍のオールスター、『フレッシュオールスター』の超目玉が、菊池雄星だからだ。二軍でも満足に登板できない状態ではSOSだ。フレッシュオールスターにさえ選出されない、まさかの非常事態到来の危機に直面する。

 オリックス時代のイチローをはじめ、このフレッシュオールスターはスター選手の登竜門になっている。人気先行の雄星だが、この舞台を飛躍の足がかりにしてくれれば、興行的にも大成功間違いなし、将来のプロ野球界にとっても万々歳になる。が、現状のままでは絵に描いた餅の危機だ。
 「将来的に大きく育ってくれればいい。あわてることはない」と、西武・後藤オーナーは明言、熟成栽培方針を明かしているが、そんな悠長な事を言っている場合ではない。開幕早々だというのに、1万人も入らない日がある西武ドームのお寒い現実を見たら、経営者として、危機感を覚えなければいけないだろう。どこか他人事のように論評している現場首脳に対しても、オーナーから活を入れる必要がある。
 松坂大輔(現レッドソックス)以来の人気沸騰したゴールデンルーキーとしての入団時には、「ナイター終了後に西武球場前から池袋への直通の電車を増やす」という“雄星特別列車ダイヤ”まで語られていたのに、閑古鳥が鳴く西武ドーム。ファンを球場に呼ぶには、雄星の一軍昇格、ローテーション入りしかない。
 NPB関係者が切実な危機感を抱いているように、西武球団、現場首脳は、雄星英才教育の特別プロジェクトを、早急に立ち上げる必要がある。

関連記事


スポーツ→

 

特集

関連ニュース

ピックアップ

新着ニュース→

もっと見る→

スポーツ→

もっと見る→

注目タグ