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東日本大震災3・11を当てた地震専門家が警鐘 次はM8・5巨大地震が首都圏を襲う!(2)

 これに当てはめれば、先に挙げた3・11の震源域の北側はまさに地震の目が出ている真っ最中。木村氏は岩手県沖の地震の規模をM8.5、発生日を2019年±5年と予測し、自身のホームページでも公開している。そしてこの“地震の目”は、伊豆・小笠原諸島周辺地域に存在するというのだ。
 小笠原諸島といえば、一昨年の11月に噴火とともに突如陸地が現れ、現在も拡大を続けている西之島が思い浮かぶが、この動きも不気味だという。
 「西之島の地下では現在も猛烈な火山活動が続いている。通常の火山活動にとどまらず、噴火が巨大地震を誘発することも考えられるのです」(木村氏)

 木村氏によれば、西之島の噴火は「P3噴火」の可能性が高いという。木村氏の地震予知方式によると、「P1」「P2」「P3」と呼ぶ火山噴火の段階を経て、大地震が発生する。「P3」の状態は群発地震が発生した後で小規模の噴火が起きる段階であり、その後に大地震が発生する可能性があるというのだ。
 現在の西之島の状態が「P3」の噴火であるとすれば、今後、周辺域で大地震が起きる可能性は十分にある。しかも、西之島のすぐ北は“地震の目”だ。
 「伊豆・小笠原諸島周辺で発生する地震はM8.5で、時期は2012年±5年。日本列島から離れているため、地震動そのものは3・11ほど大きくはない。ただし想定震源域のどこで発生するかで違ってくるでしょう。日本列島から近いところで起きると、東京での最大震度5になります」(同)

 今年が'15年であることを考えれば、その日は刻々と迫っていることになる。予測によれば揺れの方はさほどでもなさそうだが、問題は津波だ。
 「太平洋プレートは分厚いが、想定震源域が乗っているフィリピン海プレートは歴史が若く厚さも太平洋プレートに比べて薄いため、跳ね上がりやすい。津波は海底の垂直の動きに反応することから、巨大地震が起きると10メートルぐらいの大津波が発生すると考えられます。そこから全方位に散った波は、関西、九州、琉球諸島にまで及ぶと見ています」(同)

 津波の恐ろしさは3・11で思い知らされたが、果たして東京湾を津波が襲った場合は大丈夫なのだろうか。これまで、東京湾への津波は三浦半島と房総半島に挟まれた浦賀水道でエネルギーが大幅に減衰されると考えられていたが、実はこの見方には甘さがある。
 木村氏が国の津波対策の甘さを指摘する。
 「国の考え方は、地震が南海トラフなど西側で発生した地震の津波だけを考えている。小笠原といえば、東京湾の入口の真南です。津波の入射角度によってはまともに入ってしまう可能性があるわけです」

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