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イラク戦勝利の舞台裏 ザックJAPAN内紛 主将を狙う本田圭に香川派が猛反発(2)

 主将強奪へのアピールは発言だけではない。
 長谷部が震災による津波で園舎が流された宮城県・南三陸町の『あさひ幼稚園』の新園舎建設に130万部超を売り上げた自著『心を鍛える。』の印税全額とチャリティーイベントの収益金1億3000万円を寄付したことを真似て、本田も宮城県石巻市にフットサル場を建設する。本田は東日本大震災直後にも5000万円を超える寄付をしており、今度は『NOTICE of HONDA災害支援基金』に集まった950万円超を運用し、被災地を励ますのだという。
 「少しでも長谷部に近付こうという上昇志向がそうさせたのでしょうが、選手たちを困惑させているのが、トップ下のポジションなのです。代表に召集されたばかりの選手は本田のさじ加減で評価がガラリと変わる。得点して存在感を示そうにも司令塔であるトップ下の本田からパスが来なければ、シュートを打てない。当時マジョルカ(スペイン)で活躍していた家長昭博がいい例。せっかく代表入りしたものの、本田からパスをもらえず、評価を下げてしまい以来、再召集がかからない。そんな代表伝説を知ってか、今回のイラク戦では大津祐樹が本田に最大限の気配りをしていました」(前出・日本代表担当記者)

 ロンドン五輪の1トップとして活躍した大津は大会後、ボルシアMG(ドイツ)からVVVフェンロ(オランダ)に移籍した。その入団会見の席でも「日本人として本田さんのように活躍したい」と語り、かつてフェンロでキャプテンを務めたこともある本田の名前を出すことで、印象アップを図った。代表招集にあたって、ザッケローニ監督が「司令塔」本田の意見を求めていることを知っているからである。
 そんな「オレ様」本田に香川を中心とした「新派閥」結成が急ピッチで進んでいる。代表事情に詳しいテレビ局幹部が話す。
 「海外組のほとんどがブンデスリーガ(ドイツ)に所属していることもあり、これまでは長谷部が中心となり、香川、内田篤人、岡崎慎司、細貝萌、乾貴士らが毎週のようにドイツ各地で食事会を開き、結束を図ってきた。この会にはオランダから吉田麻也、イタリアからも長友佑都が駆けつけていましたが、本田は呼ばれなかった。そのチーム最大派閥が長谷部派から香川派に代替わりすることになったのですが、香川はマンチェスター・ユナイテッドのプレーでそれどころじゃない。そこで同じイングランドのサウサンプトンに移籍してきた吉田が派閥代行として切り盛りするそうです。
 協会首脳も2014年ブラジルW杯本番は『香川を中心に五輪世代で…』との青写真を描いている。オーバーエージ枠で香川派の若頭的存在の吉田がロンドン五輪に出場し、主将を務めたのはその流れの一環。そう考えれば、いくら本田が代表主将を狙っても同意は得られない。本田が勝手に本田派だと思っている長友、岡崎、細貝(いずれも同級生)や吉田、五輪代表の永井謙佑(名古屋グランパス)は、既に香川派に寝返っている。年内はこのまま長谷部主将で行き、しかるべき時期に香川の傀儡となる吉田が主将に就くことになるはずです」

 1-0で勝ったものの、ホームで完勝できなかったイラク戦が示すようにチームが空回りする危険をはらんでいるのだ。

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