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テレビ各局がラグビー日本代表の快進撃を手放しで喜べなかった理由

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 NHK総合で20日に生中継された、ラグビーW杯の準々決勝「日本―南アフリカ」の平均視聴率が41.6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ、以下同)、瞬間最高視聴率は49.1%を記録したことを各メディアが報じた。

 史上初の決勝トーナメントに進んだ日本代表が、ベスト4入りを目指した一戦。視聴者の関心は高く、今年放送された全番組を通して、13日に生中継されたラグビーW杯「日本―スコットランド」(日本テレビ系)の39・2%(瞬間最高53・7%)を上回り1位となった。

 「ベスト4に進んだ場合、日テレが日本戦の放送をする予定。となると、南ア戦以上の視聴率を記録することは確実だったはずで、日テレの幹部はかなり悔しがっているはず」(スポーツ紙記者)

 俳優の渡辺謙は桜のジャージを着用して会場で生観戦している様子が中継で映し出され、また、高校時代ラグビー部だったDJ KOOは静岡での仕事を終え、都内で行われていたパブリックビューイングに駆け付け、ファンとともに鑑賞。一夜明けた21日朝の民放各局の情報番組でも大々的に日本戦が報じられた。

 「とにかくラグビーは数字が取れるので、うまく他局とかぶらないように時間を割くことが重要だった。しかし、敗戦を迎えたことで、全体的に数字が落ち込むことを覚悟している」(ワイドショー関係者)

 とはいえ、放送権を持っていたNHKと日テレ以外は、手放しで喜べない理由があったという。

 発売中の「週刊現代」(講談社)によると、地上波で試合の映像を自由に使えるのは日テレのみ。それ以外の局は、公式の配信映像を試合結果の報道で使うのは無料だが、試合後24時間を過ぎると番組にもよるが、1分25万円もの映像使用料がかかるというのだ。

 どの局もスポーツコーナーの予算は少額で、ラグビーの映像を流せばほとんど予算は残らず。ちなみに、Jリーグの試合映像は1試合3万円からだという。

 4年後のラグビーW杯、“ラグビー熱”が盛り上がっていれば、他局も放送権獲得に動きそうだ。

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