ただ、こういう時にお笑いタレントの立ち位置は非常に難しい。スポーツ選手なら、3月29日のチャリティーマッチでゴールを決めた“カズ”こと三浦知良のように…またはミュージシャンなら被災者の方々を勇気づける曲を作ったり…とサマになるが、お笑いタレントがいつものように人を笑わせても、「こんなときに不謹慎だ!!」とお叱りを受けてしまう。だが、募金活動しているときの彼らの表情は真剣そのもの。当然といえば当然だが、募金してくれたファンに対し、礼を述べ、深々と頭を下げている。
ところが、あるイベントで某お笑いタレントに対し、空気を読めないレポーターがとんでもないことをやらかしてしまったのだ。「ここで被災者の方を励ますためにも、○○さんのギャグを…」と、なんともKYなムチャ振り!! 芸人の性なのか、某お笑いタレントはギャグをやってみせたが、このご時勢のせいか、やっぱり微妙な空気に。当然、このシーンはワイドショーでも使われることなく、各媒体でも掲載されることはなかった。
このKYなレポーターは、見た目20代の若い男性。あまり現場でも見慣れない顔で、キャリアも浅かったので招いた失態といえよう。とはいえ、自粛ムードと相反する行為なので、このKYレポーターは、同お笑いタレントが出席する今後のイベントでは、出入り禁止になるとか…。