タイでは、ほかの東南アジア諸国に同じく、アニメ・ゲーム・マンガといった日本のサブカルチャーが人気である。『恋チュン』大ヒットの背景にはそうしたものがあるのだろうか。
「もちろん、日本のサブカルチャー人気も下地にありますが、さらにタイの環境も影響しているでしょうね。タイではすでにCDはほとんど売られておらず、ネットに移行しています。通信料が安いので、みんなネットを通じて音楽を聴いています。YouTubeのアクセス数が人気のバロメーターともいえます。またタイでは、フェイスブックやラインといったSNSも人気です。常に友人たちとメッセージ交換をしていますから、口コミで音楽が広がって行くこともあるでしょう」(タイに詳しい旅行ライター)
タイ版『恋チュン』の公式MVの再生回数は約90万回(2018年10月23日現在)である。かなりの再生数である。だが、ほかの有名曲には再生回数が1〜2億回を超えるものもある。
「タイは至るところで音楽がかかっています。ディスコはもちろん、飲食店や、人が集まる場所では屋外でも爆音で音楽をかけているところも少なくありません。みんなで歌い踊る『恋チュン』のようなナンバーはタイの土地柄と相性がいいのかもしれません」(前出・同)
こうして見ると、タイにおける『恋チュン』のヒットは必然だったといえるかもしれない。本家グループの指原の“訪タイ”により今後さらに知名度をあげそうだ。