『下町ロケット』の思わぬ低飛行に一番頭を悩ませたのが、TBSドラマ班である。なぜなら今回の『下町ロケット』のパート2は、TBSにとってはまさにドラマさながらの壮大なる計画の第一歩だったからである。ドラマの制作事情に詳しい週刊誌記者はこう語る。
「TBSは2013年放送の『半沢直樹』が平均視聴率28.7%という超ヒットを記録したことから、『半沢直樹』と同じ作者の池井戸潤原作のドラマ(『ルーズヴェルト・ゲーム』、『陸王』)を多数制作してきました。今回の『下町ロケット』は初のパート2ということで、TBSとしては『下町ロケット』のパート2を成功させて、本命である『半沢直樹2』の制作に繋げたかったようです。しかし、今回の『下町ロケット』の不調で、『やはりパート2モノは当たらない』という前例を作ってしまったことで、スポンサーへの説得材料をひとつ失ってしまったと言えそうです」(某週刊誌記者)
さらに、今回の『下町ロケット』ショックにより、原作者である池井戸潤サイドにも大きな影響が出る可能性が高いという。
「『半沢直樹』以降、池井戸潤さんの原作小説の映像化は『ハズレ知らず』ということで、ドラマ以外にも映画になっています。しかし、最近では視聴者から『いつも同じ内容』、『マンネリ』と揶揄されることもあり、以前ほどの注目はされていません。毎年、制作が噂されている『半沢直樹2』もこのままでは本当に『幻』となる可能性が高いです」(前述の週刊誌記者)
2013年の『半沢直樹』も来年で放送6年が経過する。そろそろその「神通力」も賞味期限切れか…?
※視聴率はいずれもビデオリサーチ調べ、関東地区