最終的に事件が起こった同ビル11階の飲食店関係者によると、海老蔵は11月25日の午前1時半〜2時ごろ、男性2人女性2人の計5人で同店に来店。来店した時点で海老蔵は既に泥酔。その後、共に来店した男女4人は先に帰ったが、海老蔵さんは“飲み仲間”が欲しかったようで、8人くらいのグループで飲んでいた個室に“乱入”したが、そこに海老蔵とトラブルになったグループのリーダー格の男がいたという。
飲んでいるうちに盛り上がったのか、海老蔵とリーダー格の男は午前3時ごろ、2人で同ビル6階の飲食店に移動。6階の飲食店関係者によると、当時、店には約30人の客がいてほぼ満席状態で一度入店を断られたが海老蔵は勝手に入りほかの客と相席。さらに、海老蔵は「隣の人より暴れるからよろしく」などとあいさつ。目が据わり、周りの客を威圧する感じだったため、海老蔵らの来店後、続々とほかの客が帰り、海老蔵とリーダー格の男だけが店に残ったという。
酔いが回ったリーダー格の男は酔ってうつむき、伏せていたが、海老蔵は「寝るんじゃない、大丈夫か」など男性の髪の毛をつかんで持ち上げたり、テキーラを灰皿に入れて飲ませるなど、介抱という言葉にはほど遠い状態だったという。
そんな状態のところに逮捕状が出ているハーフの男ら3人が合流し、11階の店に再び移動したが、海老蔵は6階の店の会計を一銭も支払わず無銭飲食した。
11階に戻った海老蔵は、エレベーターを降りたときから奇声をあげるほどの泥酔ぶり。
海老蔵ら5人は店の個室に入り、約10分後、リーダー格の男らのグループが先に帰り、その1、2分後に海老蔵さんも足早に帰宅したが、その店の会計も支払わず。その際、リーダー格の男の鼻のあたりに血がつき、海老蔵の白いシャツに血がついていたというから、個室の中で海老蔵がハーフの男から暴行を受けたようだ。
海老蔵は警視庁の事情聴取に対して、「店でトラブルになり逃げ出したが、追いかけられ外で殴られた」と説明しているが、関係者の話は海老蔵の話と大きく食い違っていた。
その後の海老蔵だが、今週発売の「週刊新潮」(新潮社)によると、午前6時40分ごろ、事件現場から約400メートルほどのところにあるバス停でタクシーを拾い、約15分ほどで都内の自宅に帰宅。車内では終始イライラした様子で「やられた…」などとつぶやき続けていたという。
関係者の証言で、明らかに海老蔵が事件の“火種”となったことや、2店での無銭飲食が暴露されたが、「『新潮』にはタクシー運転手からタレコミがあったようだ。海老蔵がたっぷり“口止め料”を払っておけばそんなことにはならなかっただろう。事件を起こした店にも“迷惑料”を払わないどころか無銭飲食しているからいろいろしゃべれらてしまった」(週刊誌記者)
“歌舞伎界のプリンス”と呼ばれた男のイメージは地に墜ちた。