OLの雨宮蛍(綾瀬はるか)は、一緒に暮らすぶちょお・高野誠一(藤木直人)との結婚へ向けて努力の毎日だが、誠一の昔の恋人でしとやかな未亡人・浅田小夏(木村多江)の影がちらつき、不安になることも。しかし、自分にも同僚の瀬乃和馬(向井理)という新たに気になる存在が。そんなある日、瀬乃に好きだと打ち明けられた蛍は心が揺れる。しかし、誠一へのまっすぐな気持ちを貫く事を決意し、一度は離れかけた誠一との関係を再び元に戻すが…。
蛍と誠一がそれぞれ、「本当はこっちの相手の方がピッタリなんじゃないか?」と迷いが生じるほど自分に似た異性が身近に現れ、神様に試されるがごとくしっくりいってしまう。これが、結婚を決めたらやってくる本当の「モテキ」というやつなのでは…。他局でやってるドラマはこの言葉の使い方が間違っているのよ。結婚を前にしてドタバタしているもうひとつのカップル、山田ねえさん(板谷由夏)と二ツ木 昭司(安田顕)の存在が、より現代の結婚観を浮き彫りにしている。どんなに荒波にさらされようと流されない小船のような居心地のいい運命の相手が必ずいる、そう思えるドラマ。みんな希望が持てちゃうわ。
それにしても「おむすびころりん」「ニャンコのしわざ」など、まともな大人が言ったら恥ずかしい幼児言葉を話し、誠一というものがありながら、横恋慕してきた瀬乃と罪の意識も無く出かけていく蛍。もはやズボラなヒモノというよりは無神経で残念なコかも。ハラハラして心配になっちゃうわ。(チャッピー)
写真:阿佐ヶ谷商店街の七夕まつりで、ひときわ人が多かったロケ地の肉店。