事件があった8月12日午後8時頃、留置管理業務を担当する42歳の男性巡査部長が、持ち込みが禁止されているスマートフォンでアダルト動画を約40分閲覧。騒ぎに全く気が付かず、脱走を許したというのだ。
さらに、この巡査部長は逃走当初から「アダルト動画を閲覧していた」と報告していたが、富田林署は体裁が悪かったのか、府警が「野球のニュースを見ていた」などと説明していた。逃走した樋田被告が逮捕され、事態が収束した12月に、実はアダルト動画を閲覧したことが発覚。府警は事実を認めているという。
なお、この巡査部長は減給6か月の処分。現在も同署に勤務している模様だ。読売新聞によると、大阪府警の幹部は「スマホの持ち込みが処分の対象行為で、閲覧内容は関係ないとの判断だった」と話しているそうだ。
樋田容疑者逃走については、発生直後から13日朝まで市内住民への注意喚起が遅れたことが問題になっていたが、それが「アダルト動画閲覧」も要因の1つだったとは、警察官にあるまじき行為と言わざるを得ない。
この事件に、大阪府民を中心に「緊張感がなさすぎる」「頭がおかしい」「どうしようもない警官」など、怒りの声が噴出。また、「外では国家権力振りかざしてアダルト動画見て金もらえるのいいですね」「ボーナスもたんまりもらったんですかね」などの皮肉も。
また、この巡査部長が「減給6か月」だったことについても、「一般企業で仕事中アダルト動画を閲覧し業務に支障をきたしたらクビになる」「甘すぎる」「警察官って良い商売ですね」など、怒りの声が噴出し続けている状態だ。
もちろん大多数の警察官は真面目に仕事をしていると思われるが、凶悪犯罪者をいとも簡単に逃すような低い意識で勤務している警察官がいることは、市民としては不安を覚えてしまう。実際、「ほかの署にもこういう警察官がいるのでは」と懐疑的な声を上げるネットユーザーも存在している。
大阪府民、いや日本国民は、このような怠慢かつ高慢な態度を取り続ける警察に、怒りの声を上げて行くべきだろう。