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すっぱ抜き! 小沢一郎旗揚げ画策 吉永小百合・菅原文太「新党」(1)

 6月19日午後6時、東京・永田町の憲政記念館。全国を縦断して開かれるシンポジウム『これでいいのか日本!』の初回が始まった。主催した村上正邦元労相や亀井静香衆院議員が見つめる中で壇上に出てきたのは、政治評論家の森田実氏と評論家の佐高信氏、そして“影の主役”といえる、平野貞夫元参院議員と俳優の菅原文太氏だった。

 集団的自衛権の行使容認に突き進む安倍晋三首相をひと通り批判した後で、平野氏の発言が会場の空気をガラリと変えた。
 「安倍サンは『国民の命を守るために集団的自衛権が必要』って言いますけどね、逆に命が危険にさらされるんですよッ! それならみなさん、『いのちの党』という素晴らしい政党をご存じですかッ!」

 やや強引な言い回しに聞こえるが、菅原氏が代表を務める政治支援グループ・いのちの党を持ち上げてみせた。菅原氏は映画界の第一線から退いているものの、まるで銀幕のワンシーンを再現するかのように、一言一言をかみ締めながら、こう応じた。
 「いろいろな形で、命が弄ばれたり、粗末にされたり、見捨てられたり。世の中を俯瞰していったら、限りなくいろんな問題が見えてきます。日本の社会が壊れてしまってるんですよ。何か揺り動かすことができないかと考えているんです」
 息を呑むように聞き入っていた約500人の参加者は、ひときわ大きな拍手を菅原氏に送った。

 平野氏から菅原氏へのマイクリレーには、重要な意図が込められていた。
 「平野氏や森田氏、佐高氏といったアクの強い有名人は、特に熱心なファンを多く抱えています。今回の集会は、そういった人たち以外の一般層から、どのくらい参加するか確認するという目的がありました。会場を見渡すと、その数は半分程度に達しており、安倍政権に対する不満がかなり膨らんでいることが裏付けられたのです。こうした状況を把握した上で、平野氏と菅原さんが親密ぶりをわかりやすくアピールした。平野氏は小沢一郎・生活の党代表のブレーンで、菅原さんは原発ゼロを掲げる小泉純一郎元首相のコアな支援者ですから、名代として小沢・小泉コンビの結成を強く印象づけたというわけです」(政治ジャーナリスト)

 つまり、この日の集会には、当日は姿を見せなかった“ダブル一郎”に対する潜在的な期待値を見極め、さらに高める狙いがあったのだ。

 菅原氏も意欲的に加わるなら、政界再編の大きなうねりを引き起こしそうな共闘劇になる。そして、その裏ではもう一人、アノ超大物芸能人も協力するという驚愕の情報を本誌は入手した。

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