D(スポーツ紙記者) その意味じゃあ、今年最もブレイクしたタレントが子役の芦田愛菜だったことは象徴的だね。やっぱり芸能界は時代を反映する鏡ってことなんだろうね。
B(夕刊紙記者) でも、ブレイクの背景に「マルマル・モリモリ」の出版権も握る“芸能界のドン”の猛プッシュがあったことは、業界では有名な話だ。2枚目のCDでコンビを組んでいた鈴木福が外されてソロになったのも“大人の事情”なわけだし、その辺の利権構造は相変わらずエグイもんだよ(笑)。
C(女性誌記者) 芦田は年末年始もテレビで引っ張りダコになってるけど、今から将来が心配になってくる。今年はポニョで一世を風靡した大橋のぞみが芸能活動を休止と報じられていたけど、芦田の関係者はしっかりガードしてほしいね。
D その芦田とは正反対にプロフェッショナルなスタイルですっかり日本の芸能界に定着したのがK-POP勢。『少女時代』、『KARA』、『東方神起』、『BIGBANG』と芸能界を席巻したけど、この短い期間に契約やギャラをめぐる分裂・独立騒動などが続出していたのは面白かった。
A 『KARA』は4人のメンバーが事務所による「人格否定と精神的苦痛」を理由に契約解除を申し入れる騒ぎになっていた。最終的には和解して元サヤに戻ったけど、独立騒動の裏には韓国のプロデューサーが暗躍していたとも言われてる。
C 韓国の芸能界は「契約奴隷」といわれるほどの酷い労働条件が多いからね。いまだに下半身接待のような文化が残っているようだし、もし『KARA』のメンバーにもそんなことがあったとすればショックだよ。
B でも、男性グループにも同じようなトラブルが起きているし、最大の理由はやっぱり金でしょ。以前から韓国の所属事務所と裁判沙汰でモメていた『東方神起』なんかは典型的で、今年に入ってからも、独立した3人のユニット『JYJ』の日本公演にエイベックスが圧力をかけるなど混乱が続いている。
A そういえば『BIGBANG』のメンバー・G-DRAGONが「日本のクラブで大麻を吸った」として韓国で摘発(起訴猶予)されるという奇妙な事件もあった。現行犯で見つかったわけでもないのに、なぜ日本の情報が韓国に伝わったのかも含めて不可解だよ。
D 実は、大麻を手に入れた日本のクラブというのが、海老蔵殴打事件でも有名になったグループが関連する店だからね。ハメられたんじゃないかともっぱらだ。『BIGBANG』も契約問題を抱えているようで、これが表面化することを恐れた日本サイドのマネジメントが情報を入手してリークしたとも言われてる。
C とにかく、今年のNHK紅白にも3組が出場するK-POPブームは来年も続くだろうし、日本での利権争いも含めてまだまだトラブルがありそうだ。