前日14日に帰国した小林監督は賞状を手に「マスコミ試写会の反応がよく、“グランプリはこれしかない”と声をかけられた。受賞を知った瞬間はヨッシャ、と思った」と喜びを語った。
同作は小林監督自らが主演し、渡辺を自ら口説いて出演にこぎ着けた。渡辺はカンヌのグランプリ「殯(もがり)の森」に続き、出演作が国際映画祭で連続戴冠。
当初はラストに激しい絡みのシーンがあり、「相手役はだれですか?」と渡辺が問うと「僕です」と小林監督が答えたときには「マジかよって思いました」と渡辺。
少女刺殺事件の被害者の父親と、加害者の母親の物語。11月公開。
(写真=ロカルノ国際映画祭グランプリの凱旋会見を開いた小林政広監督と渡辺真起子)