メインイベントには新日本プロレスからIWGPヘビー級王者、棚橋弘至が登場。最近は全日本プロレスを主戦場にしているヨシタツと久々にタッグを結成する。全日本の三冠ヘビー級王者の宮原健斗、大日本プロレスのBJW世界ストロングヘビー級&ゼロワンの世界ヘビー級、全日本の世界タッグ王者、関本大介とドリームマッチを行う。宮原と関本はかねてから棚橋戦をアピールしていただけに、念願かなった形だ。
棚橋は11日にジェイ・ホワイトと、宮原は24日に諏訪魔との防衛戦を控えるが、チャンピオン対決で、馬場さんの追善興行を締めるためにも棚橋はジェイに勝って防衛しなければならない。新日本は来年の1月4、5日に東京ドーム2連戦を開催することが決定しているだけに、棚橋と宮原、関本の対決が一夜限りに終わるのか、それともその後に関係がつながっていくのかも注目される。ただ今大会には“オールタイム全日本プロレス”という裏テーマがあり、全日本所属の宮原が鍵を握るのは間違いない。棚橋も全日本ではチャンピオンカーニバル準優勝の実績があるだけに、王道マットへの対応は問題ない。どんな試合が繰り広げられるのだろうか。
また追加カードとして、新日本を主戦場にしている本間朋晃が、大日本の遠い後輩にあたる岡林裕二、全日本の野村直矢、新日本の成田蓮とチームを結成。全日本時代に本間とタッグを組んでいた超硬派武闘集団和志組の宮本和志、プロレスリングA-TEAMの橋本友彦、大日本プロレスの橋本大地、野村卓矢と対戦することも決定した。成田と大日本勢の絡みも期待出来るカードとなっている。これで全8試合が決定。また全日本プロレスOBで故・三沢光晴さんとともに四天王プロレスというブランドを築き上げた川田利明、田上明氏、小橋建太氏が来場し、大会を盛り上げるという。
さらに、アブドーラ・ザ・ブッチャーの引退セレモニーには、既に発表されているスタン・ハンセンの他、全日本の社長を務めた武藤敬司、新日本時代に接点があった初代タイガーマスク、そして“過激な仕掛人”新間寿氏がゲストとして来場することが発表された。全日本色の強い大会に新間氏が登場するのは歴史を知るファンにとっては興味深い。
今後は平成最後のオールスター戦に向けて、出場選手の発言・発信に注目が集まるところだ。
取材・文・写真 / どら増田