坂上は、現在はバラエティタレントとして活躍しているが、もともとは子役出身で児童劇団にも所属していた。さらに、80年代には吉川晃司、尾崎豊らを意識したハードなロックミュージックを志向して数枚のアルバムをリリースしている。坂上にとっては「黒歴史」ともいえる内容を掘り起こした形だ。
なぜこのようなマニアックな特集が組まれたのかといえば、3月26日に、ピエール瀧被告の逮捕を受けて発売と配信が停止された電気グルーヴの楽曲を5時間にわたって流す特集をDOMMUNEが行って、約50万件のアクセスを記録し、同28日の『バイキング』(フジテレビ系)で取り上げるも、坂上らが「売名行為」「誰もDOMMUNEを知らない」といった歪んだ形で伝えられたことに、「アンサー」として返すものだ。「誰も知らない坂上忍の歌手時代」を掘り起こし、DOMMUNEの回答とした。
この皮肉の効かせ方に、ネット上では「抗議文出すとかじゃなくてこの形がいいね」「ネットの話題はネットで完結するってことかね」といった声が聞かれた。15日の放送では、坂上の楽曲プレイに先がけて、『「成長と音楽」〜子役から俳優、そしてMCへ』もオンエアされた。これは坂上の来歴である子役文化全体をとらえたもので、プロインタビュアーの吉田豪もかけつけた。
番組の最後には、電気グルーヴ特集に同じく、「WHO IS MUSIC FOR? MUSIC IS FOR EVERYONE!」のメッセージも登場。約30万件のアクセスを集め、「日本1位、世界4位」を記録した。ネット上では「ここまで注目されたんだから、坂上も番組で触れざるを得ないんでは?」「完全スルーしたら『バイキング』とフジテレビを見損なう」といった声が聞かれた。今後の展開にも引き続き注目して行きたい。