「可愛い女の子は神です。特別な存在です。僕なんて、女の子に嫌われないように一生懸命、自分磨きをし、自分を向上させなければとても付き合えないと思います」
さて、○か×か。
さて、あなたは、どっちだと思いましたか?
非モテの人の特徴のひとつに、異性に対するイメージがすごく単純で、リアリティに乏しい、ということがあります。確かに女の子は、ある一瞬、眩しいくらいにかわいく見える時があります。なんか、別の生き物、自分とは、同じ生き物だとは思えないほどの可愛らしさです。それには、生物学的な理由があります。また、女の子は、ファッションやメイクにもすごく工夫、努力をしているので、ますますそれに、目くらまされることがあります。でもね、誰も彼も、人間であることには変わりありません。いくら可愛い子でも、皆、リアルな人間なんです。だから、ごはんをぱくつくこともあるし、トイレにも行くし、しかるべきところに毛が生えてくるし、で、皆、生身の人間であって、神などではない。
夢を壊すようで悪いですが、生身の女子を神などと言っているようでは、非モテからは抜けられません。
まあ、非モテのヒトの気持ちもわかりますけどね。異性に激しく憧れる気持ちもわかる。
特に、女子と付き合った経験の乏しいヒトは、リアリティのあるイメージが持てないから、仕方がない。という背景もあります。でも、女の子とちゃんと付き合うには、「かたっぽが神で、かたっぽが人間」なんて思い込みを持ってたら、無理です。ちゃんと、リアリティのある人間として見てあげなくちゃ。
ちょっとお説教くさくなってしまったかな? すいません。
異性をリアリティある生身の人間、というイメージの持てないヒトは、つい、妄想の世界に走っちゃうことがある。妄想の世界は、なかなか居心地がいいんです。例えば、ラブコメアニメ。
「あのう、先輩!あたし、先輩のことが…キュン」とかね。
リアルな女子がそんなわかりやすいこと言うなんて、99.9%ない。ありません。だから、妄想の世界で楽しむことは、別に悪いことじゃないけど、そういう妄想の世界のような出会いがないからといって、自分は、非モテなんだ。ダメなんだ。なんて、思い込んだらいけない。実は、生身の女の子でも、いろいろなサインを出しているものです。例えば、「君に興味があるよ」とか「ちょっと付き合ってもいいよ」とか「誘ってください」とか。でもね、特に、それが女の子の場合は、それが、実に微妙だったり、思わせぶりだったりして、非常にわかりにくいことが多い。でもでも、女の子といっぱい付き合っていると、自然と、そういうことがわかるようになります。わかり易すぎるラブコメアニメばっかり見ていてもそういうことは身につかない。多くの非モテのヒトは、そういうことがわからないので、見逃している。チャンスを掴めないんだな。
また、こういうこともある。非モテの場合、女の子と接するチャンスが少ないから、その少ないチャンスがあると、ついつい入れ込んでしまって、相手に引かれちゃうようなこと。出会ったからといって、いきなり、デートしよう、キスしよう、その先も…と、妄想ばかりが先走っちゃって、挙動不審みたいになっちゃって、すいません、ちょっと無理。みたいなこと。妄想は自由ですけど、それじゃあうまく行きません。恋愛に限らず、物事なんだって順番っちゅうものがあります。自転車にも乗れないヒトが、いきなり、F1レーサーになれるわけないでしょ。まず、一緒にお茶を飲む、食事をする。どっかに遊びに行く、(別に二人でなくてもいい)その間に、いろいろなお喋りをする、楽しい時間を共有する、いろいろな女の子と友達づきあいして、いろいろなことを学ぶ。そうして、自然に、彼氏、彼女になって行ったりするんです。もてるヒトを見て御覧なさい。もてるヒトは、がつがつしてない。彼女未満の女友達がいっぱいいたりして、ごく自然に付き合ってたりしてるものなんですよ。非モテの最も足りないところはそこです。つまり、顔だとか、なんとかじゃない、自分の異性との距離の取り方が間違っているんです。それを直せば、非モテにも道は開けてくるはずです。
さあ、前向きに頑張りましょう!
では、次回の問題です。
「僕は、ヲタなので、女の子との共通の話題、趣味がありません。こういう人間は、どうしたらいいのでしょうか?」
A 女の子に受けそうな話題などを予め調べて、話が合うようにする
B ヲタの自分と趣味の合う腐女子を探す
さて、正解はどちらでしょう?どちらも不正解ってこともあります。
さて、どうしたら、女の子と盛り上がれるのかな? 非モテ女子の方は、男子がどういう態度を取ったらいいのかを考えてみてください。では、答えは次回! お楽しみに!
(続く)(ヒロN)
<プロフィール>
(ヒロN)コラムニスト。コピーライター。プランナー。1958年生まれ。生物学的にはおっさんですが、精神年齢的には、中学生程度です。2005年から2008年までメイド喫茶を経営。その時の体験から、女の子の心理パターンがすごくよくわかるようになる。その経験を活かし、「女の子の取扱い説明書」なる本を書き、賛否両論いろいろな騒動に巻き込まれるが、結構楽しい日々を送っとりますな。現在も、全国の非モテ男女のために、と男女の恋愛テクニックの啓蒙のために、老骨に鞭打って活動中です。皆さん、暖かく見守ってくださいね。著書「メイド喫茶元オーナーが書いた女の子の取扱い説明書」「男のダイエット」「脱力系シニアライフのすすめ。」(いずれも無双舎刊)
【参照】非モテタイムズ
http://himo2.jp/