とはいえ、今年の嵐も歌に演技にMCに、ソロ活動もめまぐるしかった。音楽面では、16年の初シングルとなった『復活LOVE』は、竹内まりや&山下達郎夫婦が提供。4月から8月のアリーナツアーでは、17万4,000人を動員。11月から来年1月の年またぎでは、5年連続8度目となる5大ドームツアーを開催。ライブ動員は、今年のジャニーズタレント最多となる102万9,000人に達する予定だ。ドラマでは、松本が『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)、大野が『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の主演を務め、二宮は映画『母と暮せば』で、「第39回日本アカデミー賞」の最優秀主演男優賞を初受賞。相葉は、NHK総合でスタートした『グッと!スポーツ』のMCを務め、この功績が今回の白組初司会につながった。
過去に、司会とトリの両方を担ったアイドルは、SMAP・中居正広ただ1人。解散については大野が、「偉大すぎて…。寂しい気持ちがあるんですけど、一緒にお仕事させていただいた貴重な思い出がたくさんある。たくさん学んだことを受け継いで、僕らなりにこれからもやっていこうと思いました」と、コメント。櫻井翔は、09年の初出場時を振り返り、「(白組司会の)中居くんが袖で見ていてくださって。本来、歌っているとき司会の方は引っ込まれるものだったんですけど。それはほんとに、心強くて。この舞台で不安でいっぱいだったのを、たくさん支えてくださったなって」と口にした。さらに、「今までに誰も経験してことなかったことを、いちばん最初に切り開いてこられた方々だったので、その背中から学ぶことは、あふれるほどある」と続けた。
松本は、「ジャニーズメンバーでいちばん最初に東京ドームのライブをやっているのを見たのはSMAPですし、国立競技場でライブをやっているのを観て、“いつか自分たちも立ちたいなぁ”を思ったし。ほんとうに自分たちにとって、偉大な先輩です」と、同じく解散を惜しんだ。
“偉大すぎる先輩SMAP”が消えた16年の“紅白”。相葉は司会で癒し、嵐はパフォーマンスで日本中を元気にすることだろう。