ファンの声を分析すると“純粋AKB48選抜”とは以下の条件に該当するメンバーになる。
(1)AKB48のオーディションを受けて加入したメンバー。
(2)AKB48から他グループへ移籍したメンバーは不可(兼任メンバーはOK)。
(3)他グループのオーディションからのメンバーでも完全移籍したメンバーはOK。
以上の条件を前回のAKB48の総選挙で照らし合わせると、以下の16名が選抜メンバーとなる。
渡辺麻友
柏木由紀
島崎遥香
小嶋陽菜
高橋みなみ
横山由依
川栄李奈
北原里英
入山杏奈
峯岸みなみ
木崎ゆりあ
武藤十夢
高城亜樹
高橋朱里
加藤玲奈
小嶋真子
なぜ、今、“純粋AKB48選抜”の声が高まっているのか。そもそもAKB48の選抜は他のグループとは違い、AKB48グループ全体の選抜メンバーという意味を持っている。その状況に割を食っているのは、AKB48の中堅、若手メンバーである。他グループのエース級がゴロゴロいる選抜の牙城を崩すのは非常に難しく、その為、スターを作りにくい環境ができてしまっている。期待された若手であっても、気づいてみれば“干されの中堅”となってしまっていることが少なくない。そして、結果として、AKB48は世代交代の流れが鈍くなっているのだ。
しかし、ファンからの期待が大きくても現実的には厳しいのが“純粋AKB48選抜”だ。AKB48のシングルCDは、地方グループのエース級がそろってこそ、ミリオンセラーを維持できているということは、間違いのない事実であり、商業ベースで考えれば、まず不可能だ。
ファンあってこそのアイドルグループであることは間違いないが、ファンは今、大きなジレンマを抱えている。