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ケイリン徒然草 22年5カ月かかってS1初昇級した杉浦康一

 平成21年前期のS1昇格者は59名。そのなかで初昇級した選手は17名でS1・290名の一員としてG1、G2などで活躍して行く。
 この昇級者で目につくのは杉浦康一(北海道・58期)だ。なんとデビューから22年5か月かかってS1に到達した。現在は43歳になるが、杉浦のマーク・追い込みは実にしぶとい。
 もちろん北日本ラインが多く出て番手有利な状況が生まれたこともあるだろうが、北の先行が不発でも直線でいい追い込みを見せ、着実に着にからんだ成果だ。
 このように努力を惜しまない選手は拍手を送りたい。

 成清貴之(千葉・73期)の初昇級には驚いた。とっくにS1に上がっていたと思ったからだ。番手戦の選手だからだが、14年9カ月もかかったのだ。
 朝日勇(愛知・74期)は先行もまくりもやる穴男だが、最近は競りも出来る。今後も相手いかんにかかわらず狙いたい。古田義明(三重・79期)のS1は当然だ。事故などでS1ランクに届かなかったが、今の力はGIでも十分に通用する。番手が悪くても勝負をあきらめない根性は、中部の追い込みの核になって不思議はない。
 河村章憲(京都・83期)大野悟郎(大分・83期)は9年7カ月かかったがその間の闘いで会得したものを引き出すチャンスだ。菊地崇訓(栃木・85期)小林則之(静岡・85期)坂本健太郎(福岡・86期)山賀雅仁(千葉・87期)山田英明(佐賀・89期)らはS1までに5年以上かかったが、力をつけていることは確かだ。
 90期台では鈴木謙太郎(福島・90期)が同県の先行に肩を並べた。
 また91期ナンバーワンの菅田壱道(宮城)もS1に上がった。まくり勝負の多かった菅田も最近はS1ランクを意識してジャンからカマすレースをしている。
 今のレースはラインにどれだけ信頼されるかで先行の価値が決まる。菅田は天性のダッシュを持っているのだから、ぶんぶん先行して上位の追い込み型の信頼を勝ち取ることが、将来につながる。ダッシュでは神山拓弥(栃木)も凄いものがある。同県には神山雄一郎をはじめとして、後ろを固める追い込み選手がたくさんいる。大ギア先行をつぶす神山の勇姿はますます輝いて見えるようになるだろう。
 岸沢賢太(埼玉)柴崎淳(三重)もS1となればさらにパワーアップしてくる。中でも柴崎は中部勢を引っぱる先行で活躍するはずだ。
 92期の牛山貴広(茨城)は武田学校期待の新鋭。1年8カ月で掴んだS1はもう外すまい。天性の地脚にダッシュもついて上位相手の先行争いでもひけはとるまい。

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