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昨年もSMAPに勝てなかった嵐

 昨年おおみそかに放送された「第61回NHK紅白歌合戦」の毎分視聴率が4日、ビデオリサーチから発表され、各スポーツ紙が出場した歌手別の視聴率を報じている。

 すでに番組自体の視聴率は発表されており、関東地区は第1部(午後7時30分〜同9時25分)が35.7%で昨年の37.1%からわずかに減少したものの、第2部(午後9時30分〜同11時45分)は41.7%を記録し、前年の40.8%から0.9%アップした。
 おととしの紅白に続き注目されたのはともに第2部に出演したSMAP対嵐の直接対決。昨年の勢いからして、嵐が勝利するだけでなく「ここ数年は難しい歌手別で“50%超え”もありえるのでは、と局内では多大な期待を寄せられていた」(NHK関係者)。そして、ジャニーズ事務所内での“政権交代”が成し遂げられるかと思われた。

 ところが、フタを開けてみると、3回目の大トリをつとめたSMAPは全出場歌手でトップの48.9%(関東地区、以下同)で嵐は43.0%でトップ10からも漏れた。
 「おととしはSMAPが48.7%で嵐が43.2%。おととしと比べたSMAPはわずかにアップ。嵐はわずかにダウンしただけでなく、41.5%のTOKIOとさほど変わらなかった。随所に嵐を出し過ぎて、出番が来る前に飽きられてしまったのでは」(芸能記者)

 それでも、番組全体の瞬間最高視聴率は、全歌手の歌唱シーンのダイジェストを流した後、嵐のリーダー・大野智が白組の初司会をつとめた感想を「緊張しました」と振り返った午後11時41分の49.7%でなんとか面目躍如となったが、「最近の紅白は、それほどスポーツが好きな人がそうであるように好きな歌手の歌唱をみつつ、『結果が分かればいいや』と結果発表に注目する人が増えたため、歌手別のトップであるSMAPを結果発表が超えてしまった」(同)というから、NHKからすればあまり歓迎できない傾向だ。

 なにはともあれ、SMAP人気の健在ぶりをアピールする結果となってしまった。

(歌手別視聴率トップ10と主な歌手の視聴率)
1位 SMAP 48.9%
2位 DREAMS COME TRUE 47.9%
3位 桑田佳祐(サプライズ出演) 45.4%
4位 いきものがかり45.2%
5位 坂本冬美 44.9%
6位 石川さゆり 44.0%
7位 氷川きよし、小林幸子 43.9%
9位 福山雅治 43.4%
10位 コブクロ 43.2%

嵐 43.0%
北島三郎 42.7%
植村花菜 42.2%
倖田來未、AKB48 40.3%
EXILE 37.3%
浜崎あゆみ 37.0%
(注)AKB48、EXILE、浜崎は第1部、それ以外は第2部に出演

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