朝から多くのファンが詰めかけ、小さな門別競馬場のスタンドはいっぱいに。開幕セレモニーでは、橋本聖子参院議員も駆けつけ、「ファン、そして馬主あっての競馬ということを第一に思い、サークルの関係者とともに、ホッカイドウ競馬、そして地方競馬の活性化を目指して頑張っていきます」とあいさつを述べた。
そして、初の試みとなった発走式では、ファン代表の寺本智代さん(苫小牧市在住)がスターター役を務め、パドック前にゲートを並べ、ホッカイドウ競馬の開幕を告げるゲートオープンを行った。寺本さんは、ホッカイドウ競馬のファン歴7年。好きな馬は、05年の函館2歳Sを制したモエレジーニアスだという。
「インターネットで“スターター募集”の告知があったので応募しました。16日に当選の返事をいただき、この日まで眠れない思いでした」
寺本さんは、信じられない様子で話していたが、見事に大役を果たした。合わせて、「ホッカイドウ競馬ファンの期待を赤旗に込めました。ぜひ盛り上がってほしいですね」と語っていた。
開幕初日の門別競馬場は、入場者数こそ昨年の1333人には及ばず1161人だったが、発売額は1億1698万3100円と計画比101.5%、前年比でも102.5%と上回った。
北村健・北海道競馬事務所所長は「昨年に続いての馬産地での開幕。天候に恵まれ、地元の方々にも多く来場していただくことができました。何とか計画を上回る売上を記録できましたし、皆さんの期待をヒシヒシと感じました。20日以降も頑張っていきたいと思います」と好発進を切れたことを胸に、今年のホッカイドウ競馬への熱い思いを話していた。
20日には、全国で最も早い2歳戦がスタート。レースは8頭立てながら、能検で4F50秒台をマークした4頭が出走する豪華メンバー。今年新種牡馬のサウスヴィグラス産駒が登場するなど、話題も尽きない。
ほかにも、1着賞金1000万円の2歳重賞「ブリーダーズゴールドジュニアカップ」(H1 8月30日 旭川1600m)の新設や、スタリオンシリーズの拡充など、エキサイティングなレースが満載だ。