口頭だけで吉本所属となった7〜8年後、初めて事務所と契約を交わしたというオール阪神・巨人。巨人によると、島田紳助が「よその会社は契約とかあるんちゃうのん?」と事務所に掛け合ったのが最初となり、その1年後、紳助が「お前、契約やってんの?」と巨人に質問。「やってない」と答えると、「行け行け行け。やっとかなあかんで ちょっとカネくれるから」と言われたという。
そこで阪神・巨人の2人は吉本に行き、「契約やってくださいよ」と頼むと、「誰に聞いたんや、そんなこと。紳助? しゃべるな言うとったのに」と言いつつ、2年契約を締結。その条件は、月に何日は劇場に出演するというシンプルなもので、契約金は2人で8万円。年々上げてくれたものの、途中で会社の経営状況により契約金も劇場ギャラも下がったときもあったそうだ。
一方、いまだに契約していない『ナインティナイン』岡村隆史が「実際、どうした方がいいですか?」とアドバイスを求めると、阪神は「(吉本を)辞める気ないんやったら契約した方が。すごいお金になんねんで、その契約書1枚で」と説明。
岡村は「最初に劇場に出たときに、まだ吉本に入ってんのかどうかも分からんかったけど、ある日、吉本から明細が届くんですよね。ちゃんと吉本興業って書かれた封筒が届いてすごい感動した」と振り返り、「だから(契約書は)もう別にいいのかなって思ったりはしてて。ややこしいのも嫌やし、今まで通りでええのかなと思ってたりするんです、僕自身は」と、今の心境を明かしていた。
吉本の“適当さ”は、芸人にも浸透しているようだ。