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森井洋介がまさかのKO負け!アジアトーナメント決勝はKNOCK OUTとRISEの王者対決!

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KO負けをした森井洋介と手を挙げるチャンヒョン・リー

キックスロード
KNOCK OUT 2019 WINTER 『THE ANSWER IS IN THE RING』
▽11日 東京・大田区総合体育館

 ヒジありのキックボクシングイベントKNOCK OUTで開催中のライト級アジアトーナメント準決勝が11日、大田区総合体育館で行われた。

 準決勝第1試合には、KING OF KNOCK OUTライト級王者、ヨードレックペット(タイ)がボルドバートル(モンゴル)と対戦。1回戦で優勝候補の重森陽太を破った後に「ヨードレックペット?知らない」と言ってのけたボルドバートルが善戦したが、ヨードレックペットは終始リング上を支配。どっしりと構えるヨードレックペットに、ボルドバートルが動き回る展開で、最終5Rまでもつれたが、ポイントをしっかり奪ったヨードレックペットが3-0で判定勝ち。順当に決勝へ駒を進めている。

 準決勝第2試合は、昨年4月にヨードレックペットに敗れ、ライト級のベルトを奪われた森井洋介が、RISEスーパーフェザー級王者、チャンヒョン・リー(韓国)と対戦した。森井がKNOCK OUT、リーがRISEを主戦場にしているため、両者の対決はドリームマッチとして注目されていた。

 森井が戦前「かみ合うと思うのでいい試合になる」と話していた通り、1Rから両者はスイング。観客から常に声が飛び交う目まぐるしい展開を見せていく。終盤にリーがアッパーをヒットさせ、その後も右のローで森井を崩して1Rのスコアはリーが優勢に。2R、リーから受けていた右のローが効いてきたのか、森井はあまり動かないスタイルに。しかし、逆に左フックを食らいダウン。起き上がると再び左フックの3連打でダウン。これに場内は騒然。最後は右のローからの連打で3度目のダウンを奪われ、2R1分21秒、3ノックダウンでKO負けとなった。森井はしばらく立ち上がれず。試合後、「(リーの攻撃が)想像以上に効きました。完全にやられました」と完敗を認めた。

 試合後、リーは「最初からローキックは狙っていた」と作戦通りだったことを強調。3月10日にはRISEの-61kg世界トーナメントにも出場するが「ダメージもなくコンディションもいい」と、3ヶ月連続で2つのトーナメントに出場することに「問題ない」とアピールした。ヨードレックペットは「最善を尽くしていい試合をしたい」と決勝に向けて意気込んだ。4月29日にベルサール高田馬場で開催される決勝戦はKNOCK OUTと、RISEの王者対決となった。

 小野寺力プロデューサーは「ヨードレックペットはさすがの強さ。森井君とリーの試合はこんなに早く決着するとは思わなかったけど、アジアトーナメントとうたっている以上、外国人同士の決勝もあり得ること。KNOCK OUTのチャンピオンと、RISEのチャンピオン。どちらが強いのか楽しみ」と総括している。

 「プロモートする立場からすると複雑」と小野寺プロデューサーが話していたように、知名度が低い外国人同士の決勝を初進出の会場のメインに据えるのは大きな賭け。森井の敗戦はKNOCK OUTにとっても痛い結果となったが、4月の大会には石井一成、小林愛三の参戦も決定している。新世代の台頭が待たれる。

取材・文・写真 / どら増田

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