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フィリーズレビュー(JpnII、阪神芝1400メートル、15日) ミクロコスモスが反撃ののろし

 ウオッカ、シーザリオ、トールポピー…。角居厩舎を抜きにして、21世紀前半の名牝の歴史を語ることはできないだろう。今年、その系譜を引き継ごうとしているのがミクロコスモスだ。

 父は、ロジユニヴァース、アンライバルドなどが活躍してブレイク中のネオユニヴァース。デビュー前から「うちのエースになれる」と陣営の期待は非常に大きかった。
 昨年10月、東京のデビュー戦は素晴らしい決め手を発揮してV。うわさにたがわぬ性能の高さを披露した。続く阪神JFはブエナビスタの3着に終わったが、キャリアわずか1戦で残した結果はむしろ健闘といえる。すぐさま平場の500万戦を楽勝したのも当然の結果。しかし、その歯車は前走のクイーンCで狂ってしまった。
 直線で前がふさがり痛恨の4着。「アクセルを踏むのとブレーキをかけるのの繰り返し。行き場をなくして、不完全燃焼に終わった」と清山助手は振り返った。
 収得賞金900万円のままでは目標の桜花賞出走は抽選で出られるかどうか。微妙だ。それだけにこの一戦は単なる叩き台ではなくなった。

 中間の調整にも熱がこもっている。4日、栗東CWで行われた1週前追いはトールポピー、デルタブルースという先輩GI馬に挟まれた3頭併せ。ブレッシャーをグイグイかけられながら5F71秒1、ラスト1F12秒1と、しっかり末脚を伸ばし食い下がった。
 「順調にきています。前走は東京までの輸送のストレスか、体が減ってしまったけど、すっかり戻っている。ケイコもこれだけやれているし、ダメージはありません。前走の結果が決して能力ではないし、巻き返すつもりでやってきました」
 名牝の宝庫・角居厩舎だが、桜花賞はまだ勝っていない。どうしても欲しいタイトルの前に、ここで結果を出すことが絶対条件になる。「距離は千四に短縮されるけど、ゲートからいい感じでハミを取っていくので気にはならない。彼女の素質を持ってすれば高い確率で答えが出るでしょう」
 ここで軌道を修正し、ブエナビスタという大きな壁に一気に迫るつもりだ。

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