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売上過去最高でも浮かないサントリー社長

 サントリーホールディングス(HD)が昨年12月決算でキリンHDを抜き、国内酒類メーカーのトップに初めて躍り出た。ところが就任後初となる決算会見で新浪剛史社長は「日本一は大変重要だが、世界にはまだまだ上がいる」と素っ気なかった。その理由は売上高、営業利益とも過去最高を更新したとはいえ、昨年10月に新浪氏へバトンタッチするまで社長として辣腕を振るった佐治信忠会長の“置き土産”に他ならないからだ。

 昨年5月、1兆6000億円を投じてバーボンウイスキー『ジムビーム』で知られる米ビーム社(現ビームサントリー)を買収。その効果に加え『ザ・プレミアム・モルツ』や『金麦』の販売が好調で、国内ビールシェアが同社としては過去最高の15.4%に達した。前任者の存在感が大きかった分、異業種から“落下傘”で舞い降りた新社長は、自らの手柄などと胸を張れる道理ではない。
 「外部から一本釣りされて社長の大役を任された手前、新浪さんはシャカリキになって突っ走るしかない」

 サントリー関係者はこう語るが、4代目社長だった佐治氏が新浪氏を後継指名した昨年、情報筋の間では「しょせんはワンポイントリリーフ。彼の後任は3代目社長だった鳥居信一郎さんの長男、信宏さん(サントリー食品インターナショナル社長)で確定的」との観測しきりだった。サントリーは縁戚関係にある「鳥居」「佐治」両家出身者が経営トップを輩出してきたオーナー企業。一族と縁もゆかりもない新浪氏が社長に就いたこと自体が“事件”だったのだ。
 有力後継者の鳥居信宏氏は49歳。数年間、帝王学を学んだ後、社長に就く公算が大きい。その間に新浪社長はトップを維持し“外様”の意地を見せるしかない。

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