今や裏DVD販売はネット販売が主となっているが、日本橋では電気街『でんでんタウン』の裏通りを中心にビルの一室に店舗を構え、堂々と看板を出し売られていた。そのため愛好家の間では、日本橋の裏DVDはアニメおたくやメイド店と並ぶ“日本橋の三大名物”の扱いを受けていたほど。
「摘発を受けた店の価格は1枚500円で、1日10万〜15万円を売り上げていた。他店もそうですが、仕入れはネットからのダウンロードが中心。違法DVDが簡単に手軽に買えるという状況はどう見ても異常であり、摘発は時間の問題と見られていたのです。今回の大規模店の摘発の影響を受け他店も撤退しましたから、日本橋の裏DVD店は、ほぼ壊滅状態となりました」(風俗記者)
しかし、地下鉄・恵美須町駅の周辺では、夕方ともなれば、今でも“愛好家”らしき男性がDVD店を探してうろつくという異様な光景が続いている。
「モノの中身がネットからのダウンロードが中心なら、何も裏DVDを買わずともと思われますが、客はシニア層も多いので成り立っていた。客がいる限り、そのうち凝りずに再開するのでは」(地元記者)
今回の摘発で早々に店じまいをした店主は言う。
「ここまで摘発が進んだら、しばらくは店を出せない。しかし相変わらず需要はあるし、在庫も大量に抱えたままや。今店を出したら儲かるのは確実なんやけどな、逮捕されるのも確実やから静かにしとく」
このまま地下に潜るのか、それとも形を変えて復活するのか。最近では外国人観光客までもが買い求める“日本橋名物”の今後が気になる。