さて、実は『くいしん坊!万才』は関東ローカルのミニ番組ながら、フジテレビ局内でも高い視聴率を稼いだ番組のひとつで、2016年1月18日にはなんと17.9%の視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を稼ぎ出している。
無論、この視聴率は直後に放送されていた番組が、当時解散問題で揺れていたSMAPによる『SMAP×SMAP』の謝罪生放送であったため、ある意味「棚ぼた」的に獲得した視聴率ではあったが、これまで特に打ち切りの危機もなく、「フジテレビの良心」的な番組作りを続けてきた『くいしん坊!万才』にとって、今回の放送枠変更は、いよいよ「番組終了の時ではないか」との噂もあるという。
現に移動となる日曜午前11時45分は、日本テレビでは『スクール革命!』、TBSでは『アッコにおまかせ!』など高い人気を誇る長寿番組の激戦区。これまでは『月9』と『スマスマ』の間という、非常に恵まれていた枠で生きながらえてきた『くいしん坊!万才』だが、いきなりの激戦区投入で新規ファンがどれほど付くのかは未知数であり、今回の突然の枠移動は「事実上の左遷ではないか」と見る関係者は多いという。
フジテレビは今年に入り、『とんねるずのみなさんのおかげでした』、『めちゃ×2イケてるッ!』など長年放送しつつも、全盛期に比べあまり視聴率の振るわない長寿番組を次々と打ち切ってきた前例がある。今回の『くいしん坊!万才』も、同じくフジテレビ的には「用済み」と判断されてしまっているのかもしれない。初放送から44年……長寿ミニ番組が今、苦境に立たされる……?