◎ダノングラシアス
りんどう賞(2着)のレース内容に潜在能力の高さを垣間見せたダノングラシアスから入る。後方のインで折り合いに専念しながらの追走だったこともあり、4角では最後方。しかも前が壁になって追い出しを待たされる格好。ようやく外に持ち出すとグイグイと伸びて勝ち馬に際どく迫った。スムーズなら差し切っていたであろうが、敗戦にあっても行きたがる面をあれだけ我慢できたことは大きな収穫。先々に向けて幅が増した感。前走後に短期放牧を挟んだが、仕上がりは良好。ここで結果を残して暮れの阪神JFへ進む青写真だ。
相手本線には、小倉2歳S(ハナ差2着)以来となるレオパルディナを挙げる。1200mとはいえ、前半33.0秒の速い流れを外を回りながら追走し、ギリギリまで粘るのだから能力は相当高い。行きたがる点が課題だが、この馬も阪神JFを目標にしており、中間は距離を保たせるような調教を行っている。
他では、ルメール騎手に乗り替わるウインソワレ。初勝利まで4戦を要したが、立ち回りが上手な上、直線が平坦な京都に替わるのも大きなプラスだろう。未勝利の勝ち時計が前日のききょうSよりも速く、時計の裏付けもありいきなりの重賞挑戦でも侮れない。
以下、オールオブユー、ルアンジュなど伏兵も流れひとつで台頭する。
馬連 流し
(1)-(2)(7)(9)(11)(13)
3連複 軸2頭流し
(1)(13)-(2)(7)(9)(11)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。