TOKIOは現在、無人島で金属を作ろうと、反射炉(金属融解炉の一種)を建設している。数年計画で設営しているが、この作業は以前よりメンバー内で「棟梁」と呼ばれていた山口が中心的な役割を担っていた。残された他のメンバーは慣れない作業に戸惑い、しまいにはDASH島担当の番組ADにも技術面で遅れをとることになった。
それでもTOKIOの4人は「大声出していこう!」「頑張っていこう!」と山口のいない現状を乗り越えるかのように、黙々と作業に徹した。これには多くの視聴者が感銘を受けたようだ。
一方、番組スタッフが早くも「山口不在」をネタにする余裕ができたようだ。松岡昌宏と長瀬智也とスタッフが重さ250キロの屋根を持ち上げた際には、松岡が自分たちを漫画『北斗の拳』のキャラクターに例えた。このキャラクターは最後、仲間を救うために巨石を持ち上げた挙句に絶命する役。ナレーターは「これ以上メンバーが減っては困る!」とポツリ。明らかに山口を意識したような演出が話題を呼んだ。
『鉄腕!DASH!!』はジャニーズ事務所が「協力」としてクレジットされている。「メンバーが減っては困る」という強烈なナレーションはジャニーズ事務所も織り込み済みと思われる。今後、番組やジャニーズ事務所は『DASH』に限り、TOKIOに山口が不在であることを積極的にアピールしていくことが予想される。
また、TOKIOは現在、ベース担当だった山口の脱退で、ライブをはじめとした音楽活動を休止している。音楽活動に充てていた時間を今後『鉄腕!DASH!!』などのグループ活動に充てることもできる。『鉄腕!DASH!!』では今夏以降、TOKIOの4人が全員集まるコーナーが数多く出てくるのだろう。