同番組によると、ストーリーについてはまだ白紙で松本は出演しないが主演に新宿・ゴールデン街の居酒屋「流民」のスタッフとして働く野見隆明さんを抜擢。映画のスタッフが同店に出演交渉に向かう様子が放送された
「野見さんは06年10月からフジテレビ系で放送された松本が企画し司会をつとめたバラエティ番組『働くおっさん劇場』に登場。番組に登場した時の仕事は絵画の販売・管理だったが、転職したようだ。野見さんは未婚で結婚しない理由は本人いわく『忙しいから』。見かけによらずスポーツマンで、同番組では松本人志が司会をつとめる『人志松本のすべらない話』をパロディ化した『野見隆明のすべらない話』というミニコーナーも放送されるなど、野見さんの“笑い”に対する松本の評価は高い」(芸能記者)
「プロフェッショナル 仕事の流儀」の番組内では出演交渉に来たスタッフに「イカのエビチリ」をすすめる場面が流された。それを見た松本は満足げで野見さんについて「『世界で一番おもしろい奴って世界で一番おもしろくない奴』という表裏一体論があって、本当に(野見さんは)自分でおもしろいと思っていない。あんなにおもしろくない人がいない、というぐらいにおもしろい人。すごい魅力を感じる」と最大限の賛辞で起用理由を明かしていた。
それにしても、3作目も採算度外視の独自路線を歩むようだ。
「初監督作品の『大日本人』は注目度が高く興行収入約12億円だったが、かなり経費がかかって大赤字。2作目の『しんぼる』は興収5億にも満たなかった。松本がその気になれば、商業ベース重視で稼げる作品もできるはずだが」(映画ライター)
「プロフェッショナル 仕事の流儀」では松本の“笑い”に対する徹底的なこだわりがクローズアップされたが、映画に対するこだわりもかなりのもの。
ただし、「監督作第2弾の『しんぼる』は製作発表までまったく情報を解禁しない“秘密主義”を徹底。内容をすっぱ抜いた一部夕刊紙に松本が激怒したほど。そのやり方で興収が伸びなかったので、第3作は情報を小出しにする戦略を練ったのでは」(映画配給会社関係者)というから多少は“数字”も気にしているようだ。