日本からは滝田監督、広末のほか主演の本木雅弘らが大挙して現地入り。プレゼンターから受賞作として、海外版タイトル「Departures」と読み上げられると、滝田監督、本木、広末は登壇し、来場したハリウッドスターたちから惜しみない拍手喝さいを浴びた。
「同賞にノミネートされたほかの4作品はシリアスな世界的有名作。『おくりびと』は死をテーマにしながらコミカルな部分もあり、そこが評価されたのでは。受賞は意外だった」(映画ライター)
国内でも“アカデミー効果”は絶大。
「最初は興行収入10億円程度を見込んでいたが、すでに30億円を突破。配給元の松竹の株価は一時、100円近く高騰し、受賞を受けて再上映も続々と決まり、興収は40億円まで伸びると予想されます」(同)
そんな中、映画関係者の中で、ハリウッドから最も注目を浴びているのが主人公の納棺師(本木)の妻を演じた広末だという。
「スラリとした細身のスタイルで色白。最近のハリウッドにはいないタイプなので、本気でオーディションを受けたり、必死に売り込めばハリウッド進出も可能。ただ、広末はそれほど英語が話せるわけではないので、英会話の克服がネックになる」(映画プロデューサー)
広末といえば、バツイチ子持ちながら、先日、写真誌で俳優の永井大との密会デートを報じられた。そのタイミングでハリウッド進出のチャンスも訪れ、公私共に順調のようだが、ハリウッド進出には消極的だという。
「母親のサポートを多大に受けているとはいえ、彼女はかなり子育てに熱心。さすがにハリウッド進出となれば、長期間子どもの世話を母親に任せなければいけないので難しい。あと、今は永井に夢中なので長期間会えないのは耐え切れないはず」(芸能ライター)
また以前、同じ事務所に所属していた女優の小雪の先例も、広末の考えに影響を与えているようだ。
「小雪は『ラストサムライ』の好演でハリウッド進出の可能性が開け、必死に目指したが結局、成功しなかった。揚げ句の果てに事務所と揉めて移籍した。広末は堅実に日本映画界の看板女優を目指すようだ」(同)
現在、女優の活動は映画よりもドラマが主流で、いまだに吉永小百合が映画界を引っ張っているのが現状。広末には吉永の良き後継者となってほしいものだ。