「殺害されたのは都内で飲食店を経営する藤本亮介さん(31)ですが、実は、犯人らが襲おうとした相手として、ある暴力団関係者が捜査線上に浮かんでいるのです」(捜査関係者)
惨殺された藤本さんは、渋谷や杉並区内で焼肉店やキャバクラなど10数店舗を経営する実業家。8月に『フラワー』の店内で4人の男とトラブルになったという情報もあるが…。
「『当初から藤本さん一人を狙う計画的犯行だった』と言われ、既に数人の犯人の写真が公開されていますが、10人といわれる襲撃犯は、実際にはもっといたようです。つまり、それだけの人数で襲わないとやばい相手だった。そのため人違い説が唱えられ、犯人らが狙った人物に、島田紳助の“引退騒動”でも関係が取り沙汰された山口組系周辺者が浮上している。また、去年暮れに起こった“六本木襲撃事件”ともよく似ていますよ」(捜査関係者)
昨年12月14日未明、六本木のキャバクラで山口組系の暴力団関係者が、暴走族グループ『関東連合』のOBと、中国残留孤児二世などで構成されている『怒羅権』のメンバーら20人に襲撃され、瀕死の重傷を負う事件があった。
「今回の襲撃事件が“人違い殺人”だったとしたら、なぜ、犯人らは間違えたのか? 実行犯は本当に狙う相手を直接見たことがなかった。藤本さんは7月頃、足に大けがをして、いまだに足を引きずって歩いていた。狙われた暴力団関係者も足が悪かった。しかも、2人の風貌がよく似ていた」(マル暴捜査関係者)
9月7日、警視庁は詐欺の疑いで関東連合元リーダーの石元太一容疑者を逮捕。直接の容疑は、他人名義でマンションの賃貸借契約を結んだとされる。
「昨年暮れの“六本木襲撃事件”の犯人も逮捕されていない。警視庁はメンツに掛けて、藤本さんを撲殺した犯人グループを根こそぎ洗い出したい。石元容疑者の逮捕は別件で、関東連合の内情を聞き出す狙いもあるようです」(社会部記者)
早期解決が待たれる。