さて、エリザベス女王杯は◎ベッラレイアが、悲願のGI制覇を飾ります。
3歳時はオークスで2着、秋華賞で4着した実績馬で、ダイワスカーレットやウオッカとともに激戦を繰り広げ、世代のトップをひた走ってきました。昨年のこのレースは秋華賞後の疲れで使えませんでしたが、今年はパワーアップしての参戦。以前は少しさびしく映った馬体も随分としっかりしてきました。
それを証明したのが前哨戦の府中牝馬Sです。後方で脚をためて終い勝負。直線で外へ出すときに少し窮屈になりましたが、追われてからは久しぶりにこの馬らしい伸びを発揮。33秒3の上がり時計(3F)に、はっきりと復調の兆しが見えました。
ひと叩きされた上積みも十分です。先週、今週と追い切りでは、ベッラらしい重心の低いフォームで力強い走りを披露。ピークに近い状態と陣営も胸を張って送り出します。
広くて直線の長い京都の外回りコースは、いかにもこの馬向き。当日は“大地の女神”を味方に、豪脚で突き抜けます。