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放送業界ではこれまであまり例がない TOKYOFMヘッドハント人事の風評

 FM業界でトップを独走するTOKYOFMで、社長を外部から招く人事が注目されている。
 次期社長として名前が挙がっているのは、日本航空出身者の千代勝美氏。
 「まだ確定とはいえませんが、今年6月の株主総会で千代氏が社長になるといわれています。昨年6月にTOKYOFMに『経営戦略特別顧問』として入り、その段階ですでに“社長含み”という声が高かった。現社長の冨木田道臣氏は代表権をもつ会長昇格といわれています」(FM業界事情通)

 次期社長候補とされる千代氏は早大政経学部卒。66歳で、前職はJALホテルズ社長。現在は金沢工業大学大学院コンテンツ&テクノロジー融分研究所客員教授、大島造船所最高顧問などの肩書きを持つ。
 1970年に設立された同局で、最初の2人の社長は“天下り”だった。初代は郵政省元次官の大野勝三氏、二代目が新聞社出身の津田亮一氏。三代目の後藤亘氏が初のはえぬき社長となり、今の冨木田氏へとバトンタッチされた。

 それまで、TOKYOFM中興の祖である後藤社長が絶大な権力を握っていた。
 だが、後藤氏は今、TOKYOFMが筆頭株主である東京メトロポリタンテレビの代表取締役会長職にあり、TOKYOFMでは「名誉相談役」である。

 それにしても、外部から社長を連れてくるのは、放送業界ではあまり例がない。
 「テレビ局は、親会社の新聞社から天下ることが少なくない。最近までのテレビ朝日や日本テレビは、ほとんどそうでした。だが、東京メトロポリタンテレビのケースも過去にある。その手法を学んだともいえる。要するに、業績が悪ければ社長を代えればいい、という安易な風潮があるのです」(テレビ業界事情通)

 しかし、その東京メトロポリタンの場合は失敗している。'07年にドンの後藤会長がソニーから社長を連れてきたが折り合いが悪く、社長は任期途中で辞任を申し出た。
 さて、どういう展開になるか…。

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