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格差社会の闇 貸倉庫に住む非正規労働者

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提供:週刊実話

 非正規労働者が増え始めた平成の時代には、低所得でアパートなどが借りられず、漫画喫茶などで生活する“ネットカフェ難民”が社会問題化したが、令和になって、ついに“貸倉庫難民”まで現れた。

 月々2〜3万あれば借りられる貸倉庫は、手狭になった家の雑貨などを預けるスペース。運営会社は住居や休憩室として使用することを禁じているが、ここに住み着く非正規労働者が急増しているというのである。

 実際に貸倉庫に住む40代の男性が言う。
「雇い止めされて、会社の寮から追い出され、緊急避難的に住んでいます。不動産業者で部屋を借りたくても、最初にかかる敷金や礼金を払う蓄えがなかった」

 アパートなどを借りる際、定職に就いていないと契約できないことがほとんどだが、貸倉庫なら身分証明書があれば契約ができる。考えようによっては、月々2〜3万の「家賃」で生活の場を確保できるのだから、収入の不安定な非正規労働者には好都合だ。
「とはいえ、けっして綺麗とはいえないし、狭いし、エアコンもない。風呂は数日おきにコインシャワー。こんなところに住んでいるなんて、底辺も底辺。早く逃げ出したい」(同)

 貸倉庫以外にも、サウナやファストフード店をねぐらにしている非正規労働者も多い。安倍政権で格差は確実に広がっているのだ。

 ノンフィクション作家の窪田順生氏が言う。
「実は、私も資料などが多いので、貸倉庫で仕事をすることもあります。住むことに関しては、どう受け止めるかにもよりますよね。仕方なく住んでいる人はつらいでしょうけど、東京で一発当てようと野心を抱いている人には魅力的なのかもしれません。郵便は私書箱を利用すればいいから、貸倉庫に住みながら就職活動も可能ですからね」

 こうした逆境をバネにできる性格ならいいが、やはり格差社会を実感する現実と言うほかない。

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