本作はテレビ東京系のバラエティー番組「ゴッドタン」のワンコーナー「キス我慢選手権」を映画化したもの。昨年の第1弾が好評につき、第2弾製作が決定された。劇団ひとり(本名=川島省吾)が共演者たちの演技を“読み取って”全編アドリブで演技するシーンが見どころだ。クラスメート役の上原、先輩生徒役の小島、保健教師役の白石からのキスの誘惑に24時間耐え抜きながら、超能力を巡る争いに勝つことができるのかというストーリー。もちろん、誘惑に負けてキスしてしまえば、その時点でゲームオーバーとなる。
__試写を見たマスコミ関係者やライターから、早くも3人の演技がスゴイ! と評判だ。
上原「素直にうれしいです! 映画館で試写を見て、こんなに私自身が笑ってしまったのは初めての経験でしたし、そんな作品に出演させていただいて光栄です」
__カメラアングルなど相当に計算されていて、「これは、劇団ひとり以外のリハーサルは大変だったのでは」と思ったが。
白石「カメラさんが一度に何台も回っていて、リハも入念で大変そうでした。ひとつのカメラはずっと(私の)胸だけを追っていたり、もうひとつはスリット(の切れ込み具合)を撮っていたんですが、それぞれの映像がチョットでもズレてしまうと、カメラさんが映り込んじゃうのでNGになってしまって」
__ホントに全部アドリブ? という声も出たが。
3人同時に「ホントにそうなんですよ!」
__撮影で苦労したことは?
白石「私たちには一応台本があるんですけど、ひとりさんは当然台本がないので、誰が出演するかも分からないんです。だから相当気を遣いましたね。演技に入る前に絶対見つからないようにとか」
小島「いま、ひとりさん通るので出れません…とかありました(笑)。トイレに行くにも見つからないように“ほふく前進”したりとか!」
__特に上原は、ほとんど出ずっぱりの演技だったが、完璧だった?
上原「台本もらう直前まで、実は映画だってことを知らなかったんですよ(笑)。なので、こんなに出番があって、こんなにセリフがあって、『覚えられるかな』って不安で。撮影が始まるまで、台本とにらめっこでしたね。ひとりさんの代役をたててリハーサルするんですけど、ひとりさんの反応を考えて何通りものお芝居を用意しておくんですよ。それが予想通りのリアクションだったことも、まったく違ったストーリーになることもあって…」
__劇団ひとりのアドリブは想定内だった?
白石「全部真逆でした(笑)。保健室でのシーンで考えていたパターンは3つくらいあったんですけど、どれもあんなにグイグイくるとは(笑)。胸に顔を埋められたり、頭を入れられてきたりは想定してなかったくらいエッチで! だから、セリフと同じくらい私もアドリブがいっぱいです」
上原「特に最後のシーンなんか急展開でした! 演技を忘れて『エエ〜ッ』ってとまどった表情をしているシーンがあります」
__小島はスカートを!
小島「超能力でめくられました! みなみが誘惑するシーンは結構ひとりさんは台本通りに動いてくれていたんですが、戦闘前のシーンでは想定外でしたね、思いもよらないアドリブを(笑)」
__どんなアドリブだったかは映画館で確認を…では最後に、「このシーンは注目です!」っていうところは?
上原「夜のプールのシーンですね」
白石&小島「あ、それ分かる!」
上原「ひとりさんと初めて心通わせるシーンは注目してください!」
小島「みなみが誘惑するシーンはエロもありますが、それだけじゃなくて、豪快に笑えます」
白石「私はすべて出し切った感が。スケールの大きなド派手な映画で、物語や人間関係もちゃんと順を追って見ないと分からなくなっちゃうぐらい作り込まれた作品なので、一度と言わず、二度三度と映画館に足を運んでいただけるとうれしいです!」
ムフフ要素有り、お笑いあり、予想できないドキドキストーリーありで、まったく先入観なしでも楽しめるエンターテイメントとなっている「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ」は、いよいよ17日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国ロードショーされる。
■公式HP:http://www.god-tongue.com
■配給:東宝映像事業部 (c)2014「キス我慢選手権 THE MOVIE2」製作委員会