今シーズン楽天の二軍監督を務めていた三木監督は、平石洋介前監督の後を受け今オフ一軍監督に昇格。ただ、ヤクルト(1996-2007)、日本ハム(2008)でプレーした現役時代は一軍でプレーした12シーズン通算で「359試合・.195・2本・14打点・59安打」と実績に乏しく、さらに指導者としても楽天ではまだ約1年しか過ごしていないため、ネット上の楽天ファンからは「誰?」、「選手としてほぼ実績無い人に任せて大丈夫なのか?」といった声が挙がっていた。
その三木氏とヤクルトで監督、コーチの間柄だった真中氏は「(三木は)現役の成績はそんなに数字出してないけど、指導者はそれだけ(で決まるわけ)じゃない。(逆に)そういう選手(だった指導者)の方が選手目線で見れたりする」、「できない人の気持ちを理解して、そこにアプローチできる指導者っていうのは必要だと思う」と、実績がないことにはメリットもあると強調。
続けて、「(三木監督は)戦術とかは相当持ってると思う。僕も三木と話すのは相当勉強になった」とし、前進守備の際の内野手の配置や、内野ゴロの場合に三塁ランナーがスタートを切る、いわゆる“ゴロゴー”などの戦術について知恵を借りていたことを明かした。
また、高木氏から受けた「監督時代は三木の言うことはすんなり飲み込めた?」という質問に対しても、真中氏は「もちろん」と即答。「お互い言い合いというか、コミュニケーションをとりながら(やっていた)。多分僕に遠慮してたことはないと思います。全部ちゃんと話してくれてたんで」と、お互いに腹を割って話せる間柄だったことを述べていた。
「僕が野球やってきた中で彼が一番優秀だと思う」と三木氏を評価した真中氏。「(僕からすると)聞いてて納得するようなことばかりだった。野村(克也元監督)さんのミーティングを聞いてるような気分だった」と、自身が現役時代に師事した野村氏を引き合いに出してその手腕を称賛していた。
この他にも真中氏は、高木氏と交流を持つようになったきっかけや、古巣ヤクルトの高津臣吾新監督について動画内で言及している。
今回の動画を受け、ネット上のファンからは「三木がどんな人なのか教えてくれてありがたい」、「今のところは全く存在感無いけどそんなに優秀なのか」、「優勝監督に絶賛されるってことは相当有能なんだろうな」といった反応が多数寄せられている。
指導者としての手腕は“ノムさんクラス”と評された三木氏。真中氏の言葉が本当ならば、来シーズンの楽天はかなり期待が持てるかもしれない。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高木豊氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCgr5CkgytiVfdnk4C0M42nQ