同映画は、新卒の営業マン・宮本浩(池松)の成長を描くストーリー。麻薬取締法違反の罪に問われ、7月に懲役1年6か月、執行猶予3年の判決が確定したピエール瀧が宮本の得意先の部長役で出演しているが、改編や追加撮影を行わずに公開することが発表されていた。
各紙によると、池松は「ピエールさんについて何か言うべきか、言わないべきか悩んだ」と胸中を吐露。「人を罰する以上に人を許す力も必要。共演者として、ピエールさんを一番近くで見ていた。あの人の目は本気でした。作品に大きな力を注いでくれた。何とか立ち上がって、また映画の現場で会えることを願っています」と約15分にわたり熱弁を振るったという。
「これまで瀧が出演したり、出演していても撮り直しになった作品が何本か公開されていたが、共演者がここまで熱く語ったのは池松が初めて。演技力には定評がある池松だが、現場で瀧の演技に心を動かされ、語らずにはいられなかったようだ」(現場を取材した記者)
瀧の逮捕後、出演していた映画「麻雀放浪記2020」は当初の予定通り、4月5日にノーカットで公開。ほかにも映画「引っ越し大名!」(30日公開)が、再撮影・再編集は行わずに公開。また、シーズン2の製作が決定したNetflixのオリジナルドラマ「全裸監督」も、瀧の出演シーンをカットせずに配信されている。
「執行猶予中の復帰はさすがに難しそうだが、瀧の現場での評判は良かったので、猶予明けは以前のように俳優業のオファーが入るのでは。猶予中に起用する作品があれば、それはそれで話題になる」(芸能記者)
巨額の賠償金を支払うために自宅の売却を検討中と言われている瀧。賠償金の支払いや家族の今後のためにも、1日も早く仕事復帰したいはずだ。