同映画は、元SMAPの草なぎ剛が主演。ひとクセある家族らの姿をブラックユーモアを交えて描いたコメディーで、新井被告は、草なぎ、中村倫也らと兄弟役を演じていた。公開にあたり、新井被告の出演シーンはそのまま上映されるという。
新井被告は2月1日に逮捕されたが、逮捕直後に、主演映画「善悪の屑(くず)」の公開中止が決定。「台風家族」は当初、6月に公開の予定が延期になっていた。
延期の決定に、草なぎは自身のツイッターで「しばらく時間はかかりますが、もう一度、スタッフ、キャストが気持ちをそろえて前に進んでいきましょう」と呼びかけていた。
「もはや、キャストの逮捕で即、公開中止や撮り直しで“自主規制”する流れは止まりそう。そもそも、映画はお金を払う観客に選択権があるので、嫌ならば見なければいいだけ。テレビだと、CMスポンサーの絡みがあるのでそうはいかない」(映画業界関係者)
一石を投じたと思われる作品が、4月5日から公開された「麻雀放浪記2020」。同作品には、3月に大麻事件で逮捕されたピエール瀧が出演。撮り直しまで時間がなかったため、配給元の東映と白石和彌監督は、瀧のシーンをノーカットで公開する英断を下したのだ。
その流れを受けてか、今後公開される、瀧の出演作2作品も出演シーンをノーカットで上映することを発表している。
新井被告の初公判は、映画の公開と同時期の9月初旬に開かれる方向で調整中。
公開にあたり、舞台あいさつで、草なぎが新井被告の事件をどう説明するかが注目される。